猟奇的なキスを私にして (ページ6)

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sixth kiss ページ6

それから間も無くして、練習のたんびに俺がAさんを目で探すから、めちゃくちゃいじられた

何故か丸橋さんとか、ましてやフォルランそんにまで知られてしまってて、もう死にたくなるぐらいいじられた

フォルラン「Takumi! Is there her here today?？」

南野「なんすか？」

herっつったよな
ニヤニヤしとんのやけど
おい何でばれてん？
フォルランさん超笑っとるやん
後ろで長谷川くんも笑っとんねやけど

長谷川「Aさん今日取材ないよ」

南野「…知ってます。」

フォルラン「You knew it!」

そう言うと、ケラケラ笑って俺の肩を叩いて走って行った
俺何や思われとんねん
俺の恋愛遊ばれすぎやろ
真面目なのに。おい。

そのあとの練習は、全てを振り払うように練習した
俺なんで女の人に振り回されとんねやろ
こんなんちゃうんやけどな

…………

それから思いもよらないことが起きた

練習後に、スタッフさんが俺に一つのスポーツドリンクを差し出した

「南野さん、これお預かりものです」

南野「俺持ってますよ？」

手元のスポーツドリンクを振って見せたけど、ちょっと困ったように俺をみて、もう一度差し出した

「Aさんからです。お礼って言ってました」

南野「………はぁ？！？！」

Aさんの…スポドリ？！？！
ひったくるように受け取ると、スポドリにメッセージカードがついていた
綺麗な時で、白い紙にこう書かれていた

「スポドリのお礼。ありがと
濃かったら薄めて A」

なっなっ、なっ……なんやこれ！！！
もしかしてAさん作ったん？！？！
濃かったら薄めてってそーやろ？
手作り…Aさんの手作り！！！

「南野さーん、僕渡したんで、失礼しまーす」

小声で言うスタッフさん
ボーッとしてどっかに飛んでたわ

南野「ごめん、ありがとございます」

「いえ。」

ニヤッと笑ってどっかに消えてった
いや。そんなことより
これや
Aさんが作ったんよ
やばい…

つか……今日仕事ないくせに来てくれたんよな
なにそれ…
嬉しすぎんだろ！！
俺だけのために来てくれたんだ…

幸せすぎる

飲んでみると、濃くなかった。むしろ薄い…けど。まぁいいや
好きだなって優しく思った

これを作ってるAさんは、どんな思いでこれを作ったんだろう
目に浮かぶ彼女の姿を何度も愛しく思う

わからないなぁ

でも、好きだな