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second drama ページ17

その後、普通にインタビューの記者団の中にAはいた
俺は胸が締め付けられる気持ちで、まっすぐ歩けるかもわからないぐらいだった
それなのに、Aはいつもの笑顔で俺に対応していた

A「今日の試合では1アシストという結果でしたが、ご自分ではどう思われますか?」

篤人「…あっ、勝利に持って行けたので…」

まるで俺の告白なんてなかったかのように振る舞うAに、終始イライラした

なんでそんな笑ってられるわけ?
少しは振って悪いなとか、思わないんだ
そういう気遣いはできないの?

篤人「Aさ…」

A「じゃあ今日はありがとうございました!明日も頑張ってください」

もう限界

篤人「A!!」

がっつり怒鳴るぐらいの音量で名前を呼べば、びっくりして綺麗な目をまんまるにさせて俺を見る

やっと本当に目が合った気がした
でもびっくりしてから周りを気にして、その綺麗な目で俺をきつく睨む

篤人「ごめん…」

A「…私の立場考えてくれないわけ?」

そう小さく小声で言う

篤人「Aさ」

A「いつから呼び捨てなんてするようになったんですか?」

やべぇ
俺もうボロボロだわ

A「もういい?」

呆れたようにため息をついて、出口へと向かうAを慌てて腕を握って引き止めた

A「やめてよ」

篤人「好きだよ」

A「…もうやだ」

篤人「やだじゃないよ。俺好きだよ。本気だよ。俺、遊んでる暇ねーよ。」

自分なりに真剣に思いを伝えた
触れてる手が小刻みに揺れて、緊張で吐きそうだ

A「…違う」

篤人「は?」

A「内田さんが…嫌いなわけじゃないの」

どーゆうこと?
わけわかんないんだけど
男として見てくれてるかも怪しいのに、
嫌いではないって?

A「本当にごめんなさい。流石に人目につきすぎるから」

腕をまた振り払って、記者陣の中へと去って行った

俺はやっぱり頭がショートしたまんまで、どうしていいかわからなくて、気づいたらロッカールームで座っていた



彼女が俺を好きにならない理由はなに?

third drama→←first drama 内田篤人



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こいちゃん(プロフ) - 久々におじゃましたら、更新されてたので嬉しいです!続きが気になります! (2015年7月20日 14時) (レス) id: 0f3dad7032 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がらし | 作成日時:2014年10月12日 21時

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