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eighth kiss ページ8

練習を終えて、インタビューが終わるまで駐車場で待っていた

…けど。

全然来ないんやけど泣
もはやインタビューも終わってる気がする…
電気ついてへんもん
ほっぽられた?嘘やろ…


連絡したいけど、連絡先を知らんし
諦めて帰るか…
やっぱガキは相手にされないんやな

そう思って帰ろうとすると、不意にケータイが鳴った
クラブのマネージャーさんからやった

南野「はいはい。どーしました?」

「あっ、拓実ー?おっす」

電話の向こうからガヤガヤした声が聞こえる
きっと居酒屋とか、打ち上げしてるんかな

「なー。いまどこおる?」

南野「今ですか?…今家帰ろうかな思ってたとこですけど」

「じゃあ大丈夫やな。Aが呼んでるんやけど」

南野「Aさんそっちおるんですか?!」

なんで?!待ってよ!なんでそっちにおるん!
わけわからん!

「酔ってるからかもしれんけど、さっきから拓実のこと呼んでるんよ笑
男のA出すなんか滅多に無いから、もしかして付き合ってたりする?」

なっなっな…なんやねんそれ!!
俺の知らんところで、なんてかわいいことしてんすか!!!

南野「あっ、いや。付き合ってませんけど、今から行きます。教えてください」


場所を聞いて、タクシーで飛ばしてもらった
正直全然わからんし、振り回されてんのかもしれん

それでも俺のなかのAさんへの思いが勝手に俺を動かす
止められない。止めることはできない
.
.
.
駅前の方のオシャレ風な居酒屋さんに、集団でたむろってる一角がいた

真ん中にいるのはAさんだ……


「あっ、拓実〜これこれ。持って帰ってよ」
マネージャーの松山さんが、苦笑いしながらAさんの隣にいる

南野「Aさん?」

ぐったりしたAさんが、顔を重たく上げる

「ん〜〜んっ?」

その表情を見た瞬間、俺は理性を失いかけた
真っ赤に火照った顔と虚ろな目が、どー考えたって誘ってるようにしか見えない

「きゃー拓実に恥ずかしいとこ見られた〜」

そう言って赤いほっぺたを手で隠して、ニコニコ俺を見る

拓実ってよんだ?嘘、俺の耳が悪いだけなんかな?

南野「Aさん、なんで先行っちゃったんですか?」

「えーー?今こーやって呼んだじゃーん。迎えに来てくれてありがとぉーぉなぁ」

舌足らずの声が頭を刺激する
…迎えにってそーいうことなん?
どんだけ振り回すんだろ

松山「ってことで、これ。送ってな」
無事に家に送る自信がありません…

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こいちゃん(プロフ) - 久々におじゃましたら、更新されてたので嬉しいです!続きが気になります! (2015年7月20日 14時) (レス) id: 0f3dad7032 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がらし | 作成日時:2014年10月12日 21時

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