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second kiss ページ2

彼女の名はAという。
企業の通訳者をしていて、主にスポーツを担当している。
アメリカの大学でスポーツマネジメントとスペイン語を学んだっていってた
要は、すごい人なんや
頭が良くて、賢い人


当然セレッソの外国人選手取材にも来てて、一目置かれる存在だった

美しくて、知的で。
真面目なところが男をなぜか虜にした


いいなぁって俺も遠くから眺めるだけで
先輩が声をかけて玉砕していくのを、ぼんやりと眺めていた




そんな彼女が俺とこうして付き合ってる
トントン拍子に話が進んで、こんなことになってる
なんでやろな?
高嶺の花の彼女とこうしてキスできるのが俺やなんて。未だに信じられへんもん



それは夏の熱い日だった
練習を終えてファンとも触れ合ってから
スポーツドリンク持って、屋内に帰ろうとしていたとき

駐車場の見慣れた車からAさんが降りてきた
高い位置のポニーテールとうなじが綺麗で、まっすぐ伸びた背筋にやっぱり威厳を感じた
美しくて、俺には手の届かん存在



Aさんは重い荷物を抱えていて、このクソ暑いなかスーツ着込んでて。
それから顔がなぜか真っ青だった

南野「あかんやろ…」


思ったとおりAさんは体調が悪かったみたいで、ふらついてしまった
その前に俺は慌てて走ったから、なんとか抱きとめることができた


南野「Aさん?えっ、ちょ。大丈夫?」

腕のなかに抱きとめて、そっと地面に座らせた
初めてこんな近くにきて、不謹慎にも胸がドキドキしてうるさかった



「あっ…ごめんなさい。お構いなく」

腕のなかでもがくAさん
無理矢理顔を見てみると、やっぱり真っ青
もしかして脱水症状とかじゃないよな?



「あの、離してもらえません?」

南野「いやです。このまま働くんですよね?そんなんできません」

「いや、南野選手が決めることじゃないですよね?大丈夫なんで。この時期にはこんなんなんで大丈夫です」


って、弱々しく俺の胸をグイグイ押した
いやいやいやいやいや……
ダメやろ
この人ダメすぎやわ

third kiss→←first kiss 南野拓実



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こいちゃん(プロフ) - 久々におじゃましたら、更新されてたので嬉しいです!続きが気になります! (2015年7月20日 14時) (レス) id: 0f3dad7032 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がらし | 作成日時:2014年10月12日 21時

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