花のようにII (ページ7)

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your side

退院の1日前、颯太に伝え忘れたことがあると思い出し病室に駆け込んだ。

颯「A！」

『おはよ』

颯「今日ハーフアップなの！？かわいい」

『思ってもないこと言わないの！』

颯「湧呼ばないでね」

『なんで？』

颯「絶対A取られるもん！」

『私は颯太のものだから』

颯「好き、ハグしよ」

『うん』

颯太の腕の中は温かくて、安心感があって、守られてるような気がした。

颯太は颯太で肩に顔を埋めてくるからくすぐったい。

用件を思い出して抱きしめられたまま話した。

『あのね、伝え忘れてたことあるの』

颯「なに、怖い」

『手紙、勝手に読んじゃった』

颯「マジかー！めっちゃはずいじゃん」

そう言って抱きしめる力を強める。

『颯太痛い』

颯「やだ、離さない」

『窒息死するって…』

颯「ごめんごめん笑」

顔を見るとほんのり耳が赤くて赤ちゃんみたい笑

颯「あれほんとは直接渡すはずだったのに…」

『書いてくれてありがとう』

颯「ううん。あ！遅くなったけど誕生日おめでとう！」

『ありがとう』

颯「3月になったら18歳になるから結婚できるよ」

『気が早いから笑』

颯「あー！俺はする気満々なのにぃ！！」

『でもいつか絶対するもん』

颯「その時の相手は内村颯太だよね？」

『そうだよ？内村颯太だよ？』

内村Aってかわいすぎ！！って病室で暴れる颯太は前の颯太で。

また戻ってきてくれたような気がした。

『明日退院だね』

颯「バイバイ、このベッド」

『お世話になりました』

颯「初日からデートしよ！」

『しちゃうか！』

なんて笑い合う私たち。

やっと恋の花が咲いた、なんて

幼馴染みからの恋って漫画でよくある話だけど、現実にもあるんだなって

世界一の幸せ者だろうな

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トラブルなどがありながらもこうやって読んでくださるのが本当に嬉しいです。ありがとうございます！

引き続き宜しくお願い致します。