Another Card (ページ9)

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寒中水泳その後9 ページ9

次の日の朝。

(うわ、気持ちわる・・・。)

秋山はひどい2日酔いと共に目が覚めた。

天井が、世界が回っている気がする。

他の機関員を見ても青白い気だるげな顔をしている。

(くそ・・・昨日ちゃんぽんした所為かな。胃がムカムカする。)

テーブルを見ると空になった酒瓶がいくつも転がっている。

昨晩は佐久間が帰った後、お互いに潰し合って、機関員たちはそのままテーブルに突っ伏して寝てしまった。

「馬鹿か、貴様ら。」

その後、食堂にやってきた結城中佐に全員怒られたのは言うまでもない。

「午前中の暗号通信講義の開始は1時間後。昨日覚えた暗号を用いた訓練だ。・・・無論、覚えているな？それまでに後片付けを終わらせておけ、馬鹿ども。」

講義のスケジュールは決まっているので、休みなどという甘い幻想は打ち砕かれる、結城中佐の無情な言葉。

そして、全員死んだ目をしながら宴の後を片付けたのであった。