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忘却＿ut ページ1
ut.
不快な気分のまま着ているスーツを脱ぐ
くたくたになったそれはもう長らく手を加えていない。香水の臭いが染み付いて、頭痛がした。
今日も昨日とおんなじ様な一日だ。
飽き、なんて言葉はとうに忘れてしまった。こうでもしないと発狂しそうで、ずぅっと奥にしまったものがぽろっと簡単に出てきてしまう。
いつものように夜の街で、へらっと適当に笑って声を掛けて、その辺の女を酒で釣る。ぐびぐび煽れば次第に酔って嫌なこともぜんぶ、全部、全部全部全部全部全部全部。忘れられる
嗜好品の煙草は全て終わった後。
汚れたシーツも散らかった部屋もほっぽいてベランダで吸うのだ。
今の自分を造りあげる日々の日常
心は、からっぽのまんま
『…、…』
眩しいほど輝く街の光を眺め煙を吐く
あぁ、
満たされない
なぁ、Aちゃん。ぼくは
何時になったら君を忘れられるん?
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作者名：むぎ〜. | 作成日時：2024年3月20日 0時
