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責任。 ページ33

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神ちゃんが助かって病院へ搬送された後、


私はある人の所へ向かった。





「失礼します。」

「おう、座れ。」





窓の外を眺めていた横山理事官。

私がなぜここにいるのか、不思議に思ってはいないだろう、私だってバカじゃない。

私は呼び出し食らう前に自ら向かうタチなんで。





「今回の件、私の責任です。神山は私の指示に従って潜入捜査をしていました。私の勝手な判断により彼を危険な目に合わせた責任はしっかり取ります。」




大変申し訳ございませんでした。と





外を眺めたまま突っ立っている理事官の背中に向かって深く謝罪をする。

理事官はしばらく無言を貫いた後、くすっと笑った





「Aが俺に頭下げるなんて珍しいなぁ」

「珍しいもなにも…」

「めったに見れへんモノ見さしてもらったわ」




こちらを振り返った理事官を見れば
いつもの柔らかい笑顔を浮かべていて





「神山は助かったんやろ?よかったな。どうせお前が神山の熱に押されて許可でもとったんちゃうか?それを主任やからって自分のせいにして…まぁ確かに主任やから当然のことやけど、Aは何でもかんでも自分一人で背負い込みすぎやねん。」

「そんなことないです。」

「あるわ。何年お前を見てると思ってんねん」





理事官には全てお見通しだったわけか

怒ることもせず、私の心配…
どこまで優しいんだか。



それでも私は神ちゃんを危険な目に合わせてしまった





「主任として、責任をとらせてください」

「じゃあ、神山の入院期間中、自宅謹慎」

「え?」





今、決めた。とやっとイスに腰掛けた横山理事官

なにその軽い決め方。

もっとこう…厳しいものが来ると思ってたんだけど





「お前も少しは休め。ろくに寝てないやろ」




自分の目の下あたりをトントンと叩く

私のクマが酷いって。





確かに、神ちゃんの潜入捜査でわかった林組と
淳太が見つけたペンダントに関する情報と
いろいろ立て込んでて寝る暇なかったからな…





「横山理事官、もう少し心を鬼にしたほうがいいですよ。」

「はぁ?お前、俺に感謝するやろ普通。」

「ん?そうですかね。」




昔から私のことを1番理解してたのは理事官だった。

優しさを与えるのも、誰かがどこかへ行ってしまいそうになったらすぐ引き止めるのも理事官。




そんなあなたに私はなんの恩返しができるだろう。




「はよ帰れ」



しっしっと手を払う理事官に敬礼して
部屋をあとにした。



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場所。→←一課とは。



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モンチ(プロフ) - にこさん» お返事ありがとうございます!はい!待ってます! (2017年12月6日 23時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - モンチさん» コメントありがとうございます!今、いろいろあってあまり更新出来ないのですが必ず完結させますので今後ともよろしくお願いします!! (2017年12月6日 23時) (レス) id: af72205222 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - この作品めちゃくちゃ面白いです! (2017年12月4日 9時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
やまこたラブ(プロフ) - にこさん» ハイ!元クララブです!!!これからもよろしくお願いします!!! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 8648ff81d6 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 妃愛さん» えぇ〜!最初から……ありがとうございます!励みになります! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 0c292db25f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にこ | 作成日時:2016年5月15日 12時

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