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なんで。 ページ24

.




(は、林組!?)





聞きなれた組の名前。

驚かないはずがなかった。



いや、まさか

林組がクスリに手出すとは思ってなかったから。





驚きを隠すように


「へぇ、初めて聞いたなぁ、その名前」


と知らないふりをしてみれば、





「え!まじっすか!最近勢力あげてるからここら辺では有名なんですけどね〜」


ま、神山さんやから仕方ないっか。と福本くんは俺の肩に手を置いた。

おお、なかなか下に見られてるやん。

ま、ええけど。





「そうなんや、覚えとくな」

「自然と覚えますよ、たぶん。笑」



福本くんが、じゃあとで。
と向こうの方へ行ったのを確認し


すぐさま携帯をとりだす。







prrrr………





「はい、」

「あ、俺っす。神山です。」



抑揚のない、たった二文字の言葉なのに

なぜか安心するのはやっぱり主任やからなのか。




「どうしたの?」





その優しめの声に何人、救われたんだろうか。

俺その1人やけど。





「あの、すね。」

「うん。」

「今日、取引あるんですけど…」







やっとや。

俺だけで掴んだ情報。

誰にも助けてもらうこともなく、一人で

たった一人で手に入れた。







「今日、林ぐ…み…」







そう思ったのに。







「あれ?誰に電話ですか?」







もう終わると思ってたのに。







「…」

「すぐに情報バラしちゃだめっすよ〜」

「いや、その、ちゃうねん」

「…なにがちゃうねん!……っ、」





どうして、最後まで

やらせてくれへんのや……。







「……神ちゃん!?」








………プツ





________________プープープー









.

きれた。→←1人で。



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モンチ(プロフ) - にこさん» お返事ありがとうございます!はい!待ってます! (2017年12月6日 23時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - モンチさん» コメントありがとうございます!今、いろいろあってあまり更新出来ないのですが必ず完結させますので今後ともよろしくお願いします!! (2017年12月6日 23時) (レス) id: af72205222 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - この作品めちゃくちゃ面白いです! (2017年12月4日 9時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
やまこたラブ(プロフ) - にこさん» ハイ!元クララブです!!!これからもよろしくお願いします!!! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 8648ff81d6 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 妃愛さん» えぇ〜!最初から……ありがとうございます!励みになります! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 0c292db25f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にこ | 作成日時:2016年5月15日 12時

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