My immaturity____T.K

風邪。 ページ22

重岡side




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昨日、神ちゃんと久々に2人で話せて

いつもの神ちゃんやなっていう安心と

どこか変な雰囲気があるという
不審感が俺の心を渦巻いた。







少し前から神ちゃんには
なにか隠してるもんがあると思ってた。

主任に聞いてもそうっぽくて。




でも俺は神ちゃんから話して欲しくて、

回りくどく

頼れよ、とか
仲間やねんから、とか

なんやカッコイイこと言ってみたけど


やっぱ無理で。





今日も神ちゃんは朝一番に出勤して

資料まとめて、みんなの呑みの誘い断る。

そう思ってた。









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「……神ちゃん休み？」





朝、一番遅く出勤した俺は

おはよーござーいまーす！と勢いよくドアを開けて

皆にうるさいねん！とツッコまれながら

部屋に入った。



その瞬間、神ちゃんがおらんのに気づいて




「あれ？神ちゃんは？」

「なんか休みらしいでー」






濱ちゃんが

いつ買ったのかわからないマッサージ用具を

使いながら流し気味に言った。




まじかよ。

神ちゃんが休むことなんて初めてや。


それは他の皆も思ってたらしく



「神ちゃんが体調崩すとかあんねんな」

「誰だって風邪は引くやろー」

「俺ひかへんで！バカやしアホやし」

「うん望、それ自分で言う！？」



なんて口をせかせかと動かしてた。



俺のカンやけど、神ちゃん体調悪くない気がする

あいつ、風邪ひかへんもん。
体調管理はちゃんとしてる奴や




とりあえず、部屋を出て廊下に。

急いで取り出したスマホを明るくし

連絡先の"神山智洋"をタップ。



prrrrr…prrrrr…


「……はい、」




2コール目で出た声は、紛れもなく神ちゃんで。

こんなに早く出ると思わんかった
からちょっと驚いたけど…







「風邪で休んだって聞いたけど……」






どことなくぎこちない喋り方になってしまった
俺に気づいたのか、





「あぁ、ははっ……そやねん。結構しんどい」





力のない声が電話越しに聞こえるから
あ、風邪ってほんまなんやって思った。






「じゃ、帰りに家よるわ。」






ゼリーとか、飲み物とかいるやんな？

薬とかは病院でもろた方がええし、

はよ元気になってもらわな、
資料まとめるやつおらんくなる

そんな俺の考えは





「いや、ええよ。移したら悪いし、じゃあな。」






神ちゃんに拒否られ遮られた。


余計、やったかな………





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