My immaturity____T.K

俺より。 ページ21

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いつまでそうしていたのだろう。

しげが見えなくなってからしばらく

俺は立ち尽くしたまま、

なにもする気が起こらなかった。






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「…あれ、神ちゃん。」





主任の声でようやく我に返る。




「お疲れ様です。」




主任は自分の荷物をまとめながら俺に話しかける。




「最近はどんな感じ？」

「やっと接触した所ですかね、」

「そう、」




一部だけ明かりが付けられたこの部屋で

主任の顔色を伺うことは難しい。

けど…なんか疲れてはる？




「主任、」

「ん？」




主任はやっと顔をあげてくれて



「なんか、疲れてます？」



近寄って顔を見てみれば、



「いつも疲れてるわ。」


と笑いながら関西弁で返された。



「神ちゃん、私のことはいいから。今は
自分のことだけ考えなさい。」

「あ、はい。」



軽く頬をあげて、笑う姿に

もうなにも言えなくて、




「あの、主任！俺、潜入捜査しようしてて…
当分ここに来れないと思います。」



その姿を見る機会も少なくなると思うから

これだけは言っとこう。





「やから、俺おらんけど、しげがおるんで。」






あいつは俺より主任に対しては何事にも敏感や。

主任の事、恋愛感情として好きやし…

直接聞いたことないけどだいたい分かるわ。

主任を見るしげの表情がどれだけ優しくて

愛しそうに見つめてるか。






「ありがとう。」




主任は、照れたように笑って




「神ちゃんも、1人でやるには
限界だって来るんだから、その時は連絡して。」




じゃ、と

勢いよくドアを開けた。





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