My immaturity____T.K

チャンス。 ページ18

Aside







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鼻を掠める匂いが部屋中に充満していて、






「新たに情報掴んだで。」





少し得意げに笑う淳太が一層大人に見えた。







「………なに？」



私が淳太に聞くと、１枚の紙を持ってきた。







「お前のおとんとおかんの知り合いや。」





名前と住所が書かれたそれは

どこで手に入れた情報なのだろう。








「この人、Aのおとん達と

事件があった１週間前に会うてるらしいで。」





「え？」





そんなこと、知らない……





私の家族の事件は、今まで散々調べてきた。




でも、当時聞き込みをした刑事の調査書には

何も手がかりなし。って書いたあったのを

覚えてる。







「なんで今になって出てきた？」




ポツリと呟いた発言を淳太は聞き逃さず




「さぁな、俺もたまたま見つけたもんやから」




わからん、と言ってイスをクルッと回転させた。






「なんでかわからんけど、
今になって情報が少しずつ出てきてる。犯人、何十年も経って気が緩んだ頃かもしれんなぁ。」





私の勝手な捜査なのに、自分のことのように

調べてくれる淳太。




いつもなら落ち着いた表情なのに、

今は何故かいつもより緊張感のある顔で







「A、今がチャンスかもしれん。

その人に会って話してこい。」








なにか絶対わかる、と私の肩に手を置いた。







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笑み。→←ふわり。

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