day 27�� ページ33
引かない私と、拒否をするジョングクさんの押し問答。
ソクジンさん、ジミンさん、テヒョンさんにしてみれば、とても食事をする雰囲気ではなかったと思う。
「たったひと口も駄目ですか？」
「いらない」
「このスプーンで1杯分だけ」
テーブルに置かれたスプーンを手にした私は、それをもう一度ジョングクさんに差し出す。
「しつこいな」
と言ってジョングクさんの払った手が私の手に当たり、スプーンが飛んでいった。
その瞬間、私の中で蓄積していた何かが溢れた。
「・・・わかりました、結構です！もう食べてくれなくて結構です！！」
私はさっきまでスプーンを持っていた手でテーブルを叩くと、自分史上一番の大声を出していた。
「その不健康そうで、不満げな顔のまま、どうぞステージにお上がりください。例えステージの上でぶっ倒れて、ファンの方をがっかりさせたとしても、それでメンバーやスタッフの方に迷惑がかかったとしても、私には一切責任はありませんから！」
言い切った後の部屋の静けさ。
テーブルについている4人は、目を丸くして私を見ている。
もっと穏便に解決できると思っていたのに、私は怒りに任せてしまった。
私は小さな呼吸を何度か繰り返したあと、大きく吸った息を吐き出しながら「・・・失礼しました」と言って、その場から逃走する。
頭の中がめちゃくちゃで何が何だかよく分からない。
それでもここから遠くへ行かなくちゃと、足が勝手に動く。
いつもの専用裏口から外へ出ると、自然と自分の住まいに足が向く。
そして家の前まで来ると、急に力が抜けたみたいにその場にへたり込んだ。
───やった。やってしまった。
たかが使用人が、雇い主にあんなものの言い方するなんて・・・。
クビになっちゃうかもしれない。いや、きっとクビだ。
玄関のドアを背に膝を抱えて座り直しうなだれたままため息をつくと、「よいしょ」と声がして誰かが私の横に座った。
私と同じように膝を抱えて座っているのはソクジンさんだった。
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ノア(プロフ) - ぺこさん» ぺこさんのコメント、毎回嬉しい気持ちで読んでおります。ありがとうございます。このお話、長くなりそうな予感がしているのですがよかったらこの先もお付き合いください。これから本格的な夏の到来。夏風邪などには十分ご注意くださいませ。 (2021年7月14日 18時) (
レス) id: 26719d3641 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - ノアさん、まずは2までお疲れ様でした。いつも素敵な、丁寧な文体で、主人公と7人の距離感も絶妙で大好きな作品です。これからどうなっていくのか、続きもとってもとっても楽しみにしております。暑い日が続きますのでどうぞご自愛下さい。これからも応援しています。 (2021年7月13日 17時) (レス) id: 8374e9dde6 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - xalive1213さん» xalive1213さん、コメントありがとうございました。テヒョンさんの動向、気になってくださってますか？妄想世界ですから贅沢に、彼らとの時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2021年7月2日 17時) (レス) id: 26719d3641 (このIDを非表示/違反報告)
xalive1213(プロフ) - これからのテヒョンの動向が何となく気になります。楽しみに更新待ってます！！ (2021年7月2日 0時) (レス) id: 91f858cfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ちろりんさん» ちろりんさん、ニヤニヤコメントいただきました。ありがとうございます！是非また足をお運びくださいませ。 (2021年7月1日 19時) (レス) id: ef442b1e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2021年5月6日 17時
