day 7�� ページ15
キノコのマリネを食べもいいか？と確認してきたソクジンさんは、
「どうぞ」と答えると「他につまみになりそうなもの・・・」とさらに物色を始める。
「ニンジンのサラダはどうですか？」
「それってこれ？」
「そうです・・・取り分けましょうか」
ソクジンさんから保存容器を受け取ると、それぞれを適量お皿に取り分ける。
「自分たちでやるって言っておいて、ごめんね」
「このくらい全然です」
ソクジンさんと私がそんなやり取りをしている間もユンギさんは俯いて腕組みしたまま。
多趣味とは言えそんなに悩むなんて。
「ユンギさんの好きなことに貢献できればなーと思っていたのですが、別の方法を考えてまたご提案させてもらいます」
一旦区切るためにそう言った。
ユンギさんは無反応。
ソクジンさんはユンギさんの隣に戻ると「ん？」と言ってユンギさんの顔を覗き込んだ。
「コイツ・・・寝てる」
「え？！」
黙ったままだとは思ったていたけどユンギさん寝ちゃったの？
いつ？どのタイミングで？
「ほ、本当ですか？」と尋ねると
「さっきまで‘子供じゃあるまいし’とか言ってたのにね〜」と言って笑ったソクジンさんはユンギさんの頬を突っつく。
言ってた。確かに言ってた。でも・・・。
「お疲れだったって言うことですよね、昨日ご迷惑をかけてしまったのもありますし」
「ユンギは迷惑だと思ってないよ、自分から進んで行ったんだから」
「でも遅くまで」
「コイツの頭が一番冴える時間は午前2時からだし」
「え？」
「だから大丈夫」
そう言うとキノコのマリネを食べ「ん！キノコ美味しい」と親指を立てて見せるソクジンさん。
ユンギさんの午前2時の話の真偽は不明だけど、ソクジンさんが私を気遣って振る舞ってくれている気がしてならない。
「美味しいと言えば今朝のサンドイッチも絶品でした」
「ありがとうございます」
ここにいるのもあれだし折りを見て帰ろうかなと思った時、何かを察知したのかソクジンさんが
「ひとりじゃつまらないし、ユンギが起きるまで居てくださいよ」と言った。
ユンギさんが寝てしまった原因は僅かかもしれないけど私にもある。
「では、おつまみをもう一品作りましょうか」
「一番いい肉を使ったおつまみをお願いします」
「それって皆さんが知ったら責められませんか？」
「俺は長男だから文句は言わせません」
そんな会話の中、ユンギさんが起きるのは15分後。
ソクジンさんがお肉を食べ終えた直後だった。
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ノア(プロフ) - ぺこさん» ぺこさんのコメント、毎回嬉しい気持ちで読んでおります。ありがとうございます。このお話、長くなりそうな予感がしているのですがよかったらこの先もお付き合いください。これから本格的な夏の到来。夏風邪などには十分ご注意くださいませ。 (2021年7月14日 18時) (
レス) id: 26719d3641 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - ノアさん、まずは2までお疲れ様でした。いつも素敵な、丁寧な文体で、主人公と7人の距離感も絶妙で大好きな作品です。これからどうなっていくのか、続きもとってもとっても楽しみにしております。暑い日が続きますのでどうぞご自愛下さい。これからも応援しています。 (2021年7月13日 17時) (レス) id: 8374e9dde6 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - xalive1213さん» xalive1213さん、コメントありがとうございました。テヒョンさんの動向、気になってくださってますか？妄想世界ですから贅沢に、彼らとの時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2021年7月2日 17時) (レス) id: 26719d3641 (このIDを非表示/違反報告)
xalive1213(プロフ) - これからのテヒョンの動向が何となく気になります。楽しみに更新待ってます！！ (2021年7月2日 0時) (レス) id: 91f858cfc2 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ちろりんさん» ちろりんさん、ニヤニヤコメントいただきました。ありがとうございます！是非また足をお運びくださいませ。 (2021年7月1日 19時) (レス) id: ef442b1e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2021年5月6日 17時
