▽それぞれの気持ち ページ42
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A「こーしろっ！」
福井「あ、Aちゃんや」
A「んふふ、やっと会えた」
福井「Aちゃん来るん早いっすね。年上組の入り時間まだですよね？」
A「目ぇ覚めたから来ちゃった。宏志朗いたから来てラッキーやわ」
福井「はは、俺のがラッキーっすよ？」
A「もー！そんなこと言うようになってさぁ！！彼女でも出来たん？」
福井「な！な訳ないやないですか。てか、彼女とかいらないし、その、」
A「うん、あかん。まだいやや。宏志朗はAのやもん。」
たまたま廊下を通っただけだった。
飲み物が欲しかっただけだった。
それなのに何でこんな現場に遭遇しなきゃいけないの。私何か悪いことしたかなぁ。
福井「またそんなこと言うて。ほんまそろそろ俺が男やって分かって下さいよ？」
A「分かってるよ？宏志朗のこと弟なんて思ったことない」
福井「え、それは、」
A「けど、宏志朗だけは選べないから、それなら弟のがいいかもね」
福井「あ、ちょ！！Aさん！！」
Aさんはなんかすごく悲しそうな顔をしてた笑ってどこかに行った。
宏志朗くんも苦虫噛み潰したみたいな苦しそうな顔してた。
拳を握りしめる宏志朗くんに駆け寄りたくなった。
そんな顔をしないでと抱き締めたくなった。
福本「行くな」
「え、」
福本「今は、あかん」
「大晴？どしたん？」
福本「楽屋戻ろ」
「ねぇ大晴、」
福本「ええから」
痛いくらい握り締められた手首。だけど、痛いなんて言ってはいけない気がする。
知らない。こんな大晴知らない。
ねぇ、離して。
いつもみたいに、バカやなって笑ってよ。
「大晴っ！」
福井「……福井くんには見てたこと言うなよ」
「言わへんよ！それより腕！痛い！」
福本「あ、ごめん、」
赤くなった手首が熱い。
気まずそうに目を反らす大晴は、やっぱり私の知らない人みたいだった。
「た、いせ、」
福本「ごめん、」
「何を謝ってんの？」
福本「いや、別に、」
「ねぇ、大晴変」
福本「別に普通やって！」
「だって！」
福本「ああもう！うっさいねん！黙れブス！」
「なっ！！なんでやねん！！」
いつも通りになった大晴の、いつも通りの言葉にどこか安心した。
けど、大晴の顔はやっぱり知らない人みたいな顔やった。
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Rey(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。私は占ツクの中でこのお話が一番面白くて好きです。第五版まで出ているのですが更新が楽しみでかれこれ5回は全シリーズ読み返しました。全員には愛されない大人ヒロインがとてもリアルだなあと思い、私はすごく好きな女の子です。 (2018年7月11日 9時) (
レス) id: babc15c81e (このIDを非表示/違反報告)
Y-AOI - すごく面白いです！ 更新、楽しみにしています！ (2017年1月18日 18時) (レス) id: 5fcf2df5c0 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - 次の更新楽しみにしています(>_<) (2016年12月28日 23時) (レス) id: 9bc6d33dde (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2016年12月11日 14時) (レス) id: 09ee6a3451 (このIDを非表示/違反報告)
りゅうだい(プロフ) - お返事ありがとうございます！ファンからはそんなによく思われてないけどメンバーを虜にしていくところに惹かれました。王道じゃないところが私の好みにどんぴしゃりです。DK組の童貞も奪えたらええのにとか思ってしまってます（笑）この作品本当に大好きです！！ (2016年12月7日 0時) (レス) id: ea7c88422f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年9月28日 23時
