後ろ姿 ページ2
ドアの前まで来て
なかなか中に入れない。
ジェジュンはいるのかな…
来て…くれてるかな…
時計を確認すると
ちょうど0時をさしていた。
仕事があるだとかあったとしても何時までだとかそんな話もいっさい聞いてない。
鍵をさす手が震える。
もしいなかったら…？
もし開けて真っ暗だったら…？
怖い…
怖いけど…
目を瞑って鍵を開けて
そっとドアを開くと
玄関を見て息が止まるかと
思った。
そこに並んだ２つの靴。
ジェジュンっ！！！！
思わず走ってリビングまで
いくとソファに座って俯いているジェジュンがいた。
その後ろ姿が滲んでいく。
私が帰って来た事に
気づいているはずなのに
こっちを向かない。
「ジェジュン…」
つぶやくように漏れた
言葉にも振り向かない。
「ジェジュン…ごめんね…ごめん…」
その言葉に一瞬体が
動いた気がしたけど
滲んでいるからよく分からない。
「ごめん…私…ごめんなさい…」
何度言っても足りない気がして
何度も何度も謝った。
それでもこっちを向かない
ジェジュン。
ジェジュン…
「Aの気持ちを伝えてあげて。」
ふとユチョンの言葉を思い出した。
私の気持ち…
「…好き。」
会えない間ずっと思ってた。
「好きっ…好きなの！！！」
私の言葉にジェジュンが一瞬動いた
ように見えたけど
やっぱり涙で滲んでよく見えない。
「好…きだよ…大好き…だよ…！！」
溢れ出す気持ちと涙で
たどたどしくなる言葉。
「ジェジュン…」
JJ「…誰を？」
「え…？」
相変わらず振り向かないまま
そんな事を言うジェジュン。
JJ「誰を好きなの？」
「え…」
そんなの…
「ジェジュンに決まってる！ジェジュンしか好きじゃないよっ…！！！」
叫ぶようにそう言うと
ジェジュンがそっと近づいて来た。
JJ「…それほんと？」
「…うん。」
JJ「…A」
「好きだよ…」
ジェジュンが大好きだよ…
JJ「…」
なにも言わないジェジュンが
そっと手を伸ばしたと思ったら
私はジェジュンの香りに包まれた。
「ジェジュン…」
私の呼びかけに
応えるように
回された腕に力が入った。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃな(プロフ) - 複雑だよね！ペンとしては嬉しいけど、彼女としては二人きりで過ごしたい。大切な日だよね。 (2012年5月14日 5時) (携帯から) (
レス) id: 5edd23803b (このIDを非表示/違反報告)
みぃな(プロフ) - よかった(v^-ﾟ)です。ジェジュンの愛、しっかり受け止めました！！ (2012年5月11日 17時) (携帯から) (レス) id: 5edd23803b (このIDを非表示/違反報告)
みぃな(プロフ) - あてなさん、新章おめでとう(*^▽^)/ございます＆ありがとう(^人^)ございます。初っ端から切ないよ(ﾉ_･｡)きちんと気持ちを伝えてください。 (2012年5月10日 9時) (携帯から) (レス) id: 5edd23803b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あてな | 作成日時：2012年5月10日 8時
