17 予想してたけど。(青) ページ17
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安田side
予想はしてた。いつかこうなってしまう日が来てしまうんやないかって。
ずっと、ずっとずっと
彼を想って泣いてたAやから、待ち侘びてたから、
そのときが来たら離さなあかんって。
それまで俺はAの傍で生きようって...思ってたのに。
『あの...渋谷さん、先ほどは失礼しました...。』
渋谷｢ほんっま...折れる思ったんやけど。｣
さっきまでは俺と手袋半分こして、手を繋いで、笑ってたのに。
キスだってしたし、もしかしたらAも俺のこと...なんて、淡い期待すら抱いてたんやで？
それなのに、君の瞳にはやっぱりこの人しか写していなくて。
ただの寂しさ埋めるためだけの存在だったんかな、とか。
でもまあそれでもええけど、こんなに早くその日が来てしまうなら一層のこと...
もっと、触れとけばよかった。
もっともっと、俺の匂いつけて、
あわよくば離れられないようにしとけばよかった。
頭の中で後悔をいくつも並べては、届かない距離を呆然と眺めてて。
あの日のAはこんな気持ちやったんかな。
渋谷さんが何も言わんと突然消えて、ずっと泣いてたあの日。
確かに彼女が好きなのは、今俺の目の前で
だるそうに座りながら煙草吸ってる彼なのに
でもずっと傍に居ったんは...俺とちゃうん？
このまま渋谷さんが現れずにいたら
きっと...君は俺のところに来てくれたはずなのに。
『...章ちゃん？ボーッとしてるけどどうかした？』
安田｢...ん？大丈夫やで。｣
渋谷｢そんで？...お前誰なん。｣
ぶっきらぼうに言葉を吐いて、さも興味ないですみたいな声のトーンで言うてるけど
彼が俺に向ける視線は鋭くて、冷たくて。
つい重なった視線を逸らしてコーヒーを見下ろしてしまう。
...目力ばり強いやん。
『安田章大くん。渋谷さんが居なくなってからずっと歌ってくれたの。』
渋谷｢...ふぅーん。随分とまあ仲がよろしげやけど、なに？彼氏なん？｣
『...付き合ってませんから、バカすばる。』
渋谷｢...おまっ！ほんまに○$☆♪〒%！？｣
『...何喋ってるかサッパリー。』
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すんな。(プロフ) - てんてんさん» この度はコメントありがとうございました！これからも気軽にコメントしてくださいね！！更新の方も頑張ります！ (2017年9月1日 17時) (
レス) id: b05142c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
すんな。(プロフ) - りりあさん» ありがとうございます！これからも楽しんで読んでもらえる作品を頑張って作っていきます！嬉しいです！ (2017年9月1日 17時) (レス) id: b05142c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
てんてん(プロフ) - 前々から読んでました、、更新まってます (2017年8月30日 17時) (レス) id: 6ff5cdbae5 (このIDを非表示/違反報告)
りりあ - 楽しんで読ませていただいております！続きめっちゃ、気になります！頑張ってください！ (2017年8月29日 21時) (レス) id: d0ec948b8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すんな。
| 作成日時：2017年8月16日 21時
