キミと過ごした日々２

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(先生side)


男の子「せんせー！さよーならー」

先生「はい、さようなら」



お迎えの時間、帰っていく子どもたちに声をかけていく

『Aー』と須貝さんがお迎えにきた



須貝「帰るぞー」

先生「須貝さん」

須貝「はい」

先生「あの…」

須貝「…？」



『ごめんなさい』と昼のことを話そうとしたら『駿ちゃ！』とAちゃんの声にかき消された



須貝「おう、A」

「駿ちゃ、これ、かいたの！」

須貝「ん？」



お昼に描いた絵を須貝さんに見せている



須貝「お、めっちゃ上手いじゃん！」

「へへっ…」

須貝「ん？もう一枚？」

先生「あ、それは…」

須貝「…」



2枚目を見て須貝さんの動きが止まった

須貝さんが描いてある方は須貝さん1人、
もう1枚はお父さん、お母さん、Aちゃんの3人が描いてある…



須貝「A」

「…？」

須貝「お母さんこんなに美人か？」

「ママ、かわいーもん！」

須貝「そうか？」



『でも、パパはそっくりだな？』と笑顔でAちゃんに言う

なんで…笑っていられるんだろう…



先生「あの…」

須貝「ありがとうございます」

先生「え？」

須貝「Aが2個描きたいってワガママ言ったんですよね？」

先生「ぁ、いえ…」

須貝「Aにとって、まだお父さんとお母さんはこっちなんですよ」



と2枚目の絵を見る



須貝「俺はまだ親戚の兄ちゃんで」

先生「…」

須貝「でも俺はそれでもいいと思ってます」

先生「…」

須貝「いつか、本気でAが困ったときに、俺を1番に頼ってくれれば」

先生「…」

須貝「父親ってそういうもんだと思ってるんで」

先生「…」

「駿ちゃ、おなか、へったー」

須貝「おう、帰るか」

「せんせー、さよーならー」

先生「うん、さようなら」

須貝「じゃ、ありがとうございました」



『今日はオムライスだぞー』とAちゃんと手を繋いで帰っていった

とても強い人だな…

私も、あんな人になりたいな

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