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叔母「うちは絶縁状態やったんです、やからうちには関係ありません」
旦那母「そんなん、うちもそうですわ、勝手に出て行って子供作って、やから結婚は反対やったんです」
俺の隣に座ってる親父がため息をついて立ち上がろうとする前に机に手をついて立ち上がった
母「駿貴?」
隅で小さくなってるAのもとに行ってしゃがみ、目線を合わせた
須貝「A」
「…」
須貝「俺と来るか?」
「…」
須貝「兄ちゃんと一緒に、暮らすか?」
「…」
そう言った瞬間、今まで無表情だったAの顔がくしゃっと歪み涙をボロボロ流しながらコクっと頷いた
Aを抱え上げて叔父さんと叔母さんを見下ろした
須貝「ということで、Aは俺が引き取るわ、許可、してくれるよな?」
叔父「…」
すっかり黙ってしまった、言い争ってた張本人たち
『ほんっま、情けないな』と親父が机をバンッと叩いた
父「絶縁状態でも娘やろ、Aちゃんはお前らのたった1人の孫やろ、それやのにうだうだうだうだ…」
叔父「…」
父「お前らなんかに育てられたらAちゃんが可愛そうやわ、駿貴」
須貝「…」
父「許可なんかいらん、今日からお前が父親としてAちゃんを育てろ」
須貝「おん、分かってるわ」
母「育てる覚悟がない人は黙っといてくださいね、今後一切、Aちゃんには関わらんといてください、Aちゃんは、駿貴が責任を持って育てます」
叔母「ひ、1人で、育てられるわけありません」
母「もちろん、私たちがしっかりサポートします」
旦那母「おたくの息子さん、まだ大学に通ってらっしゃるんでしょ?そんなんで子供育てられるんですか?」
父「息子には頼れる仲間がいます、あんたらよりしっかりAちゃんを育てられるわ」
叔父「…」
父「ほんま…情けない弟やわ…」
母「駿貴、Aちゃん、帰りましょう」
須貝「A、本当にいいか?」
「…」
須貝「本当に、兄ちゃんとくるか?」
「…」
Aはコクっと頷いて俺の首に抱きついた
「しゅ…ちゃ…と…ぃく…」
須貝「…」
思わず笑みが溢れて、Aの頭を撫でて実家へと戻った
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明希(プロフ) - 吹雪鬼さん» ありがとうございます! (2020年9月22日 21時) (レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪鬼(プロフ) - とても好きですっ!!頑張ってください! (2020年9月16日 22時) (レス) id: 7938328c9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明希 | 作成日時:2020年9月6日 17時