７話 ページ18
幸優を迎えに行って手を繋いで帰ろうとした時…
幸優が嬉しそうに『すばるくん！』と言った
「ぇ…」
顔を上げると渋谷さんがポケットに手を入れて立っていた…
「…」
渋谷「話…したいんやけど…」
「…」
.
.
.
.
.
幸優「ただいま！」
「手ちゃんと洗ってね？」
幸優「はい！」
渋谷「お邪魔します」
『もう終わりにしよう』って…言われるのかな…？
「なんか飲む？」
渋谷「いや、ええわ」
「…」
テーブルを挟んで渋谷さんと反対側に座ると『あのさ…』と渋谷さんが口を開いた…
このまま…終わりたくない…
「あの…」
渋谷「…？」
「私も…話しあって…」
渋谷「…」
「この前…ごめんなさい…」
渋谷「…」
「あの日…渋谷さんがあの人に言ってくれた言葉…」
渋谷「…」
「私が…ずっと言いたかった言葉だった…」
渋谷「…」
「幸優のこと…堕ろせって言って…ふざけんなって…」
渋谷「…」
「あのとき…渋谷さんと付き合ってるって言わなかったのは…呆れたからなの…」
渋谷「…」
「私たちを捨てたくせに今さら一緒になんて言われて呆れて…」
渋谷「…」
「そしたら…渋谷さんが来て…私が言いたいこと全部言ってくれた」
渋谷「…」
「私…渋谷さんのこと…好き…」
渋谷「…」
「あのとき…突き放されて…電話出てくれなくて…辛かった…」
渋谷「…」
「幸優のためだけじゃなくて…私のために…一緒にいてほしい…」
そう口にした瞬間頬が涙で濡れた…
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作者名：明希
| 作成日時：2017年9月20日 17時
