「好きだよ」 (ページ15)

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65話　side-mm　+作者の独り言。ページ15

弟はクラスで孤立している。
友達だった子は皆、弟が女だということを知った途端離れてしまったらしい。

『本当はね、学校行きたくないんだ』
『でも行かなきゃ負けな気がして、保健室登校、してるんだ』
『僕、学ランじゃなくてブレザーが着たい、スカート履きたいんだ』
『…でも、そんなこと言ったらお母さん、怒るよね…』
そう言った弟の悲しそうな顔が忘れられない。

『次は～◯◯～◯◯～。お出口は右側です』
車内にそのアナウンスが流れ始めると同じ制服を着た人たちが降りる準備をし始めた。
私はひとつため息をついて、ブレザーのポケットから定期を取り出した。

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こんにちは！作者です！
まずは…お気に入り登録者数127人！ありがとうございます！
前作の『気になるあの子』より少し更新ペースが落ちてきてしまってはいるんですが、続きを楽しみに待っていただけると嬉しいです。
この作品の下書きを書くと同時にsubのskab、iwfk、dtnb、のお話の構成も考えているんですが、こっちもまた少し暗い要素が入ってます。

…さて、前のお話ではmmちゃんの弟について少し触れました。
自分の『普通』と他人の『普通』は違う。この言葉、ruの自分語りの時にも出てきたんですが…気づきましたか？

mmちゃんの弟にとって『自分は女の子』だということが『普通』。
でも周りの人はmmちゃんの弟は『男の子』だということが『普通』。
『普通』の定義の違いが、誰かを傷つける。
『普通』を押し付けたら、誰かが傷つく。
だから、自分と他人それぞれの『普通』を認めあえば、偏見や差別がなくなるのではないかな、と思います。

あ、あとたぶん読者の皆様が思ってる以上にmmの両親は最低です。自分でもなんでこんな設定にしたのかよく疑問に思います。

では、最後に。
評価、お気に入り登録、よろしくお願いします。
感想や思ったことなどあれば、どんどんコメントしてください！気付き次第返信します！

以上！作者でした！