47話 ページ47
次の日の放課後。
私はラウールと2人で病院に来ていた。
あべちゃんたちもついていくって言ってたんだけど、なんとなく2人を連れてきちゃいけない気がして。
なにかあったらすぐ連絡することを条件に、2人にはコーヒーチェーン店で待機してもらってる。
ラウールと2人、黙ったままめめの病室に向かっていると、なにやら騒がしい。
騒ぎの元になっているのはめめがいる大部屋病室だった。
『悪いのは全部こいつなのよ！私は悪くない！
こいつは蓮じゃない！！偽物よ！！
なんでみんなわかってくれないの！？
ちょっと偽物！蓮をどこに隠したの！？答えなさい！！
答えないと今度こそ殺すわよ！！』
めめのいる病室の前につくと、甲高い女の人の声が聞こえた。
今『蓮』って聞こえたよね…？
そういう意味をこめてラウールを見ると、難しそうな顔で病室を見ていた。
『蓮を返してよ！！』
その言葉の後パン、と乾いた音が響いた。
え…？中で何が起きてるの？
ru「康二くん、終わるまでここで待ってよっか」
ラウールはそう言うと私の手を握った。
と、その時。中から身長の大きい男の人がでてきた。ラウールよりも大きい。
甲高い声に一切反応せず、その人は腕を組んで病室の前に仁王立ちしている。
真顔で何を考えているのかわからない。
…なんだこの人？
『都合悪くなると黙る癖、いい加減治しなさいよ！！あんたはいつもそうじゃない！
私、あんたのこと大っ嫌いなんだから！！』
『あんたがいるから蓮は帰ってこないの！！』
『あんたなんかいらないのよ！！』
『もう！！さっさとし んでよ』
…ひどい言葉が次々と聞こえてくる。自分が言われてるわけじゃないのに心が、体が鉛の様に重たい。
すると、バタバタと足音が聞こえてきて。
男の子と数人の看護師さんたちが病室に入っていった。
『お母さんもうやめてよ！！』
『落ち着いてください！目黒さん！』
『いったん、病室から出ましょうねー』
『うるさいうるさい！邪魔しないでよ！！』
…何分たっただろうか。しばらくすると甲高い声は止み、その正体である女の人が病室から出てきた。
色白の肌に高い身長、伸ばしっぱなしの黒髪。
痩せていて、看護師さんに支えられている。
そして…めめにそっくりな目元。
私がじっと見ていると女の人はこっちを見て、
『何？』
と言った。
その目がその声から殺意を感じて、私はなにも言えなくなってしまった。
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貞光(プロフ) - あおいさん» mmは右派の方はあまりいらっしゃらないので、私も嬉しいです！ (2020年4月13日 14時) (
レス) id: e8d1c52f35 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - mmは私右派なんで嬉しいです（） (2020年4月13日 9時) (レス) id: 888c904e00 (このIDを非表示/違反報告)
貞光(プロフ) - ま み た そさん» コメントありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2020年3月30日 20時) (レス) id: e8d1c52f35 (このIDを非表示/違反報告)
ま み た そ(プロフ) - 初めまして、こんばんは。mmちゃんにょたのお話は見るのが初めてなのですがとても続きが気になりました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年3月30日 19時) (レス) id: e6986a63c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：貞光 | 作成日時：2020年3月28日 14時
