25話 ページ25
タピオカを飲み終わってスマホを見ると5時30分と表示されていた。
そろそろ帰らなくちゃ。
「目黒さん、私そろそろ帰らなくちゃいけないから、駅まで一緒に行こう？」
mm「…うん」
ゴミを捨てると、私たちは駅に向かって歩き始めた。
「…あのさ」
mm「…なに？」
「せっかく友達になったんやし、その、名前で呼んでほしいなって思って…」
恐る恐る目黒さんにそう言うと、
mm「…いいよ、康二くん」
と返ってきた。
「嬉しいねんけど…なんで『くん』？」
mm「最初から名前呼びはハードル高いよ」
「そっか。まあ私の友達にもくんづけで呼ぶ人おるし…。じゃあ私はなんて呼べばい？あ、『目黒』はなしな」
私がそう言ったあと、目黒さんは少し考えてこう言った。
mm「……『めめ』」
「めめ、でええの？」
mm「うん」
「自分で考えたん？このあだ名」
mm「いや、友達がそう呼んでるから、康二くんもって思って」
「へえ、その友達、今度会ってみたいわ」
mm「…伝えとく」
駅について改札に入る。
「じゃあ私こっちだから。また明日な！」
mm「…うん」
そして私たちは反対方向に歩き始めた。
今日は色んなことがあったなあ。
電車に揺られながらめめとの写真を見ているとあべちゃんからメッセージが届いた。
ab何事もなくてよかったね。ところで、目黒さんの連絡先は聞けた?
…ん？連絡先…？
あ！！すっかり聞くの忘れてた！なにやってるん昔の自分！
kj聞き忘れました…
そう返事をするとすぐに既読がついて、びっくりした顔のうさぎのスタンプが送られてきた。
ab明日会ったらすぐ連絡先聞くんだよ?
kjはい…
この時間は帰宅ラッシュのため、電車が駅に着く度にどんどん人が入ってくる。
さっきまですいていた車内は人でぎゅうぎゅう詰めになっていた。
身動きできないのは結構辛い。
とその時。太ももに何かが当たった気がした。近くの人のかばんでも当たったのかな？
私みたいなやつに痴漢する人なんているわけない。
そう思ってたのに。
車両が思いきり揺れたことにより太ももに当たっているものの正体がわかってしまった。
…斜め後ろにいる男の人の手だ。
揉んだりしてるわけじゃない、ただ当てているだけ。
果たしてこれは痴漢になるのか？
そもそもこの人は本当に痴漢なの？
うーんと考えていると、聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。
「康二くん！！」
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貞光(プロフ) - あおいさん» mmは右派の方はあまりいらっしゃらないので、私も嬉しいです！ (2020年4月13日 14時) (
レス) id: e8d1c52f35 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - mmは私右派なんで嬉しいです（） (2020年4月13日 9時) (レス) id: 888c904e00 (このIDを非表示/違反報告)
貞光(プロフ) - ま み た そさん» コメントありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2020年3月30日 20時) (レス) id: e8d1c52f35 (このIDを非表示/違反報告)
ま み た そ(プロフ) - 初めまして、こんばんは。mmちゃんにょたのお話は見るのが初めてなのですがとても続きが気になりました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年3月30日 19時) (レス) id: e6986a63c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：貞光 | 作成日時：2020年3月28日 14時
