子犬系男子の日常２

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｢合鍵貰っといて良かったわ…｣



あれから康二の家に行ったらリビングで倒れてる康二を発見してベッドへ運んだ。

落ちてる携帯の着信履歴になべの名前があったから

多分俺にかける前になべに掛けてたんだろう。


…なべのことだから寝てたっぽいけど…。

それで俺にかけて来たってことか。



｢使わないと思ってた合鍵が役に立つとはなぁ。｣



関西から上京して一人暮らしの康二。

まぁ寂しがり屋な康二は誰かしら家に誘ってるわけで

よく通っている俺となべに

いつでも来てやーって合鍵を渡していた。



渡辺｢康二は!?｣


｢寝てる。｣



しばらくするとなべが焦った様子で康二の家にやってきた。



渡辺｢マジ焦った。留守電残ってたけど康二の唸ってる声しか聞こえねーんだもん。｣


｢1番最初になべに頼ったのになぁ、康二。｣


渡辺｢え？俺…やっちゃった…？｣


｢うん。泣かれても知らねぇ。｣


渡辺｢うわぁ…やべぇ…｣


向井｢んぅ……｣


｢康二？大丈夫か？｣



なべが頭を抱えていると康二が目を覚ました。



向井｢…ふっかしゃん……？｣


｢そうそう、ふっかさんだぞー。｣


向井｢…ふっかしゃんやぁ……来てくれたんやねぇ……

あれ……しょっぴぃ…？｣



高熱でいつも以上にポヤポヤしている康二。

不謹慎だけど可愛すぎる。


そしてどうやら隣にいるなべにも気付いたようだけど…



渡辺｢こ…康二…？｣


向井｢……なんでいるん……？｣


｢あー…泣かない泣かない、辛くなるぞ？｣


向井｢…でんわ…｣


渡辺｢あの、それは……｣


向井｢でてくれへんかったぁ……｣


渡辺｢ごめんて……｣



どうしようも無くなったなべは

康二を抱きしめながら頭を撫でる。


ちょっと怒りながらも満更でもなさそうな康二。



向井｢……ゆるす…。｣



なんとか康二からのお許しが出て安心したようで

ふーっと1つ息を吐いたなべだった。

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