子犬系男子の日常２

☆お熱な子犬くん[Purple side] ページ5

ーはるるさんリクエストー




岩本｢おはよ…って、おー…朝からすげぇ顔。｣


｢誰がバケモンだよ。｣


岩本｢いや、言ってねぇから。｣



俺の前の席に照が座った。


そうそう、今年のクラス替えは上手いことバラけた。

A組に俺と照、

B組に阿部ちゃんと佐久間、

C組になべと舘さん。



岩本｢で？なんかあった訳？｣


｢康二不足で倒れそう。｣


岩本｢…心配して損したわ。｣


｢おい。俺にとっては大事件なの。｣


岩本｢ま…確かにここ最近は目黒とラウールに取られてるもんなぁ。｣


｢康二も康二でさぁ…前はあんなにふっかさーんって来てたのによー…｣


岩本｢ヤキモチだ。｣


｢…あぁ…康二に会いてぇ…｣


岩本｢毎日会ってるけどね。｣


｢うるせぇ。｣



照にバカにされ更に凹みそうになった時だった。

俺の携帯が鳴る。


〜♪♪♪〜


｢出る気にもなんねぇ…｣


岩本｢出た方がいいんじゃない？康二だよ。｣


｢え！ちょっと早く言えよ。…もしもし？！｣




電話から聞こえる康二の声は明らかにいつもとは違っていた。



向井『ふっかしゃん……』


｢康二？｣


向井『……たすけて…しんどいねん…』


｢なに……って切れた。｣



会話の途中で電話が切れる。

これはただ事じゃない。



｢わりぃ！照。俺帰るわ！｣


岩本｢え？授業始まるけど。｣


｢そんなんより康二が大事だからっ！｣


岩本｢…しょうがないなぁ…先生にはうまく言っとくよ。｣


｢ありがとっ！その借りは絶対返すから！｣


岩本｢タピオカ奢れよー。｣



そう言って手をヒラヒラ振ってる照。

タピオカでもなんでも奢るからもうとにかく今は

康二の所へ急がないと。

待ってろよ。

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