君はペット (ページ8)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:74,958 hit

朝ページ8

カーテンの隙間から差し込む日差しで目が覚めた
アラームよりも先に目覚めたのは久し振り。

ん？体が重い気がする。

昨日飲みすぎたせいかと思い
上体を起こし布団の上を見た瞬間に目が合った

康二｢ Aちゃん、おはよう｣

｢ … ちょ、ちょっと！何すんのよ！｣

おはようと満面の笑みで上に跨ってたのは、昨日助けた少年であって。ついつい、押し飛ばしてしまった、いつから、ここに居たのか何故平然と跨ってたのか。動揺を隠せない。

康二｢いっ …てて、落とすこと無いやん｣

｢あ、あ … アンタが、悪いんでしょ｣

康二｢だって起きたら、Aちゃん居らんくて。どこやろ～思って寝室入ったら、気持ち良さそうに寝ててん。やから、暫く寝顔堪能させてもらったよ。そんな事より、お腹空いてん卦度～～～。｣

｢ … 変態！｣

そんな事よりって、見ず知らずの男を家に上げてその挙句朝起きたら寝顔をまじまじと見られてたなんて、もう変質者としか思えない。とりあえず、さっさと出てって貰おう … あ～～、何で家に入れちゃったの！

康二｢今日は朝ごはん何～？｣

｢うっさい … 、｣

康二｢え、怒ってるん？｣

朝ごはんを強請る呑気な少年の問い掛けを無視し、黙々と朝食を用意し犬じゃないけど、さっさと餌付けして帰らすこれが今日の任務。

卵焼き、味噌汁、ごはん

本当に適当な朝食、知らない男だからってのもある卦度何より飲みすぎで頭が痛い、最悪の目覚め

康二｢めっちゃ美味しそうやん！絶対、ええ奥さんなるね。｣

適当とも知らずに私の作った朝食を嬉しそうな顔で、キラキラした目で見つめ褒めて来る。良い奥さんなんて、どうしてそんな事をサラッと言えるのか。