君はペット (ページ32)

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結婚式の招待状ね …

へえ、態々渡しに来るんだ
浮気していた女との間に子供が出来た事も別れを切り出されたと同時に知っていた。いつかは、こういう報告もあると思ってたから何とも思わないんだけど

康二｢え、何で泣いてんの。どうしたん｣

何とも思わない筈なのに

こんな男と別れて清々した筈なのに

涙が溢れて来ちゃって仕方無かった

｢ … ごめん、何でも無いから｣

又、俯く私の顔を覗き込みながら向かい合わせに座ってた椅子から立ち上がり態々私の横に来て背中を優しく撫でて来る。

康二｢誰やったん？大丈夫？｣

悔しかった … 結婚の約束までしてた彼氏がまさか他の女と結婚の約束を私より進めていた事。子供まで作ってたという事。こんな広いマンションも借りたのに。

折角の楽しい食卓が私のせいで暗い空気になってるのに、君は隣でずっと背中を撫でたり頭撫でたりと慰めてくれてた

泣いてる理由を話さなくても

楽しい時間をぶち壊してしまったとしても

当たり前の様に寄り添って慰めてくれた

康二｢大丈夫やで。俺は居るよ｣

まるで何があったのか分かるかの様に優しい言葉を掛けてくれる、いつも通り部屋に孤独だったら多分どうにかなってたでも今は違う、とってもあったかい

ハンバーグ冷めちゃったね