君はペット (ページ4)

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今晩だけページ4

貴方side

？｢あ、人や。お姉さん命の恩人？｣

ちょっと待って、何でこんな所に人が？え、何で開けちゃったの？気にしちゃったの？恐怖という言葉が今の状況的には一番合うのかもしれない。

？｢おーい、お姉さん聞いてる？大丈夫？｣

｢しょ … 少年、こ、こんな所で何してんの｣

見た感じ髪の毛はサラサラなマッシュヘアとでも言うのだろうか、身長も175cmは有りそうだし、でも謎なのが服はボロボロ、頬にある傷。

？｢追い掛けられてん、でも途中で眠くなってん。そしたら、ええ所にダンボールがあったから誰か来るかなあって。そしたら、お姉さんが来てん。ありがとうやん。｣

追い掛けられてた … ？

大丈夫かこの少年、深く聞いてたらキリ無さそうだし取り敢えず適当に済ませて家入ろ。

｢へぇ、そうなんだ。でも遅いしこんな所に居たら風邪引くよ？帰りなさい。｣

？｢帰る所無いねん、お姉さん所アカン？｣

一体何なの、この少年は。初めて会った人に対して図々しくも家に上がり込もうとしてる訳？追い掛けられてるわ、その上帰る所が無いって警戒心が益々高くなるばかり。

｢だ、駄目に決まってるでしょ！｣

？｢今晩だけ！何でもするから！行かんといて｣

服の袖を掴まれたと思いきや、跪き私の事を態々上目遣いで見てくる。でも、確かにこんな真冬の寒空の下に放っておく訳にも行かないのか。どうせ、気になっちゃって眠れないんだろうし。

｢じゃあ … 今晩だけね。朝になったら、帰ってよ？もう一回言うけど、今晩だけだからね。｣

？｢お、本間に？滅茶優しいやん、お姉さん｣

言っちゃったよ … さて、どうしようかな。

まあ、朝までもう少しだし今日だけなら良いよね。