君はペット (ページ1)

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憂鬱ページ1

貴方side

会社の忘年会、周りの社員は皆酔っていて
お酒が大好きな私だったけど、あまり進まない

元々来る気も無かったし、況してや職場の人達と
飲んで何が楽しいって言うの？

息が詰まる、話す相手も居ない。

その時、空っぽの私のグラスを取り上げられた

グラスの行く先を見ると … 最悪

上司｢ Aさ～～ん、全然飲んでないじゃないか。ほら、遠慮せずにもっと飲みなさい。ほらほら、｣

苦手な上司だった

かなり酔っているのであろう上司は、私のグラスにビールを溢れる位一杯に注げば渡して来ては強引に飲ませようとして来る。

｢あっ、あの … 私は大丈夫ですから。明日も朝早いですし、それに … その、｣

上司｢吊れないな～、Aさん。イイから飲んじゃいなよ、朝早いのはココに居る皆一緒なんだからさ～｣

｢いや、ですからっ … ｣

肩を無理矢理組まれるのもそうだけど、とにかく距離が近い！執拗い男が元々無理だった私はこの際上司だろうがどうでも良くなってしまって、ついつい

上司｢うっ … ！｣

｢あっ、｣

拳を振り上げてしまった。上司殴っちゃった。
周りの視線に耐え切れず、さっきのビールを一気に飲み干し軽く会釈しては店を後にした。

外は雨が降ってた。

｢傘、忘れちゃったな。｣