ある日の日常(その4) ページ5
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ーー3年の教室にて
携帯片手に談笑する夏油と家入のところに何やら機嫌良さげに五条がやってきた。
「おはよ。めっちゃ機嫌良いじゃん」
「おはよう、悟。何か良い事でもあったのかい?」
「実は彼女できたんだよね〜!しかもめっちゃツラが良くてさ〜」
五条の言葉を聞いた2人は今日が何の日なのかを悟った。
「「あ〜、エイプリルフールね」」
「あー!つっまんねー!お前らほんとつまんねーなぁ!!」
「それは悪かったね」
「そもそも本当だったとしても別に驚かないし」
そんな塩対応な2人に不貞腐れる五条。そんな中、夏油が爆弾発言を落とした。
「ちなみに私は彼女居るよ」
「「いやいや、この流れでよく嘘つけたな」」
「本当だよ。なんならこれから彼女に会いに行くし、2人も来るかい?」
どうやら高専に居る人物のようで、2人は二つ返事で着いて行った。
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「ここだよ」
そう言われて来たのは2年の教室だった。
「は?」
「まさか…」
「そのまさかさ」
そう言うと、その人物の名前を呼びながら開かれた扉の先には春野の姿があった。
『夏油先輩!お疲れ様です!!あれ、先輩方も一緒だったんですね!』
「遅くなってすまないね」
『全然!じゃあ行きまーー』
「ちょっと待て!傑、マジ?マジでこのチンチクリンなわけ?」
「そうだよ」
『ちょっ!いきなり人をチンチクリン呼びって何なんですか!』
全てを察した家入を他所に、全てを鵜呑みにする五条と、いきなり悪口を言われる春野。その様子を内心面白そうにする夏油という展開がそこにはあった。
「傑に見合う奴ならもっと他にいるって。そいつはマジでやめとけ」
『…本当にいい加減にしてもらわないと氷漬けにしますよ?!』
「やれるもんならやってみれば?」
一触即発な2人を他所に響く2つの笑い声。
「あははっ。夏油さすがにもうやめたら?」
「くくくっ。そのようだね。すまないね2人とも。ちょっと遊びすぎたみたいだ」
「『??』」
一連の事の流れの説明が終わると、2人は夏油ににじり寄った。
『エイプリルフールだからって勝手に私を巻き込まないで下さい!』
「傑、覚悟はできてんだろうなぁ?」
「いやぁ〜、ほんとすまなかったと思ってるよ。硝子も見てないで助けてくれないかい?」
「知らな〜い」
暫く高専内は賑やかな時間が流れる事となったーー
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マニ。(プロフ) - 春うららさん» ✉️。こんにちは、とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?お返事お待ちしています。 (1月5日 19時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
春うらら(プロフ) - まる??さん» まっったく気付きませんでした…。ご指摘ありがとうございます!助かりました🙇🏻♀️💦 (1月4日 2時) (レス) id: 1cdd555c6d (このIDを非表示/違反報告)
まる??(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ。違反になってしまうので、気を付けて下さいね💦 (1月3日 16時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春うらら | 作成日時:2023年12月20日 0時