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第21話.進級 ページ2

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2007年 4月





春野達1年は2年生へと進級し、今日から1年間過ごす事になる新しい教室へと来ていた。特に何も変わり映えしない教室に並べられた3つの机。そこが定位置だと言わんばかりに3人はそれぞれ席に着いた。



「また1年よろしくね!!」



『よろしく!』



「よろしくお願いします」



「そう言えば今年の1年生は1人だけだって家入さんが言ってたよ!」



『え、そうなの?どんな子だろう。後で会いに行こうよ!』



「いいね!!」



「私は、『もちろん七海も強制だよ!』はぁ…」



教室で簡単な始業式を終えた3人は1年の教室に来ていた。



『じゃあ開けるね。失礼しまーす!』



2回ノックをした後に教室へ入ると、そこには眼鏡をかけたひ弱そうな男子生徒がいた。灰原の言う通り今年の1年は彼だけのようで、誰にも座られる事なくポツンと置かれた2つの机がどこか寂しそうに見えた。



「あ、あのぉ…?」



『あ、ごめんね。初めまして!2年の春野華です。新入生に挨拶しに来ました。よろしくね!』



「同じく2年の灰原雄です!よろしく!!」



「七海建人です。よろしくお願いします」



「1年の伊地知潔高です。よろしくお願いします」



すごく礼儀正しい後輩に七海を除く2人はどこかむず痒く感じていた。



「伊地知くんは呪術師の家系?何級なの?」



「いえ、呪術師の家系ではないですね。私が見えていただけで両親は特に。等級は4級です」



『私達3人も呪術師の家系じゃないから一緒だね。ちなみに3人とも2級だよ。任務で伊地知くんと一緒になるの楽しみだな〜!』



「2人とも、あまりグイグイいきすぎないように」



そう注意をする七海とそれに二つ返事で返す春野と灰原。



『3年の先輩には会った?』



「いえ、まだです」



「じゃあこれから挨拶に来るかもしれないね!伊地知くんも誰か目標の人を決めるといいよ!僕達はみんな夏油さんを慕ってるんだ。自分の成長の目標やゴールとなってくれる人を見つけておくと、自分の未来像が見えてくる!」



「伊地知くん、距離感の近い人には気を付けてください。最強を名乗る胡散臭い人には特に」



「えっ?あ、はい…」



一方的に話す灰原と七海に戸惑いの表情を見せる伊地知。一体先程の注意は何だったのかと思う春野だった。





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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:アニメ
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マニ。(プロフ) - 春うららさん» ✉️。こんにちは、とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?お返事お待ちしています。 (1月5日 19時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
春うらら(プロフ) - まる??さん» まっったく気付きませんでした…。ご指摘ありがとうございます!助かりました🙇🏻‍♀️💦 (1月4日 2時) (レス) id: 1cdd555c6d (このIDを非表示/違反報告)
まる??(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ。違反になってしまうので、気を付けて下さいね💦 (1月3日 16時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春うらら | 作成日時:2023年12月20日 0時

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