No.124 ページ9
『、っ！』
………。
ベットの上………？
っお、お兄ちゃん！！………良かった、崩れてない。
触った感じ、ヒビも入ってなさそう。
やっぱりさっきのは夢か。
はー、心臓に悪い夢だった………
今もずっと心臓が痛いくらい鳴ってる。
それにこの体の怠さと吐き気………
いつも以上に人の感情に敏感になって体が辛い。
「「「シュジュツー！！？」」」
手術？
誰かはわからないけどそんなに酷い怪我をしたのかな。
話し声………この部屋、何人かいるみたい。
正直、うるさい。
二度寝しても良いけど………また怖い夢見たら嫌だな。
心「お前ら少し静かにしてくれ。Aが起きたら………
っ、A！体は大丈夫か………？」
『………ん。寝たら治った。』
………まあ、嘘だけどね。
こうして話すのも辛いレベルだし。
やっぱり体育祭終わるまでもう1回寝てようかな。
リ「おや、起きたのかい。
もうすぐお兄さんが迎えに来るみたいだから
もう少し待ってな。」
『え、あ………わかりました。』
お兄ちゃんが来る…………？？
どういうこと？
もしかしてまだ夢の中なの？
蛙「Aちゃん、体調悪かったのに
無理に起こしてごめんなさいね。」
麗「教室で寝てたのも保健室に
行けないくらい辛かったんよね。私もごめん………」
『え、なんの話？私は確かに教室で寝てたけど………』
麗「覚えてないの！？
デクくんの試合一緒に見ようと思って
私と一緒に手を繋いで歩いてたんだけど………」
蛙「きっと寝ぼけてて記憶が曖昧なのね。」
『そんな記憶全く無いけど………
あと、別に謝ることないと思う。
今回倒れたのは自業自得みたいなもんだし。』
麗「そ、そうなんだ………」
リ「ほら、今から手術だよ！元気な人は出た出た！」
飯「手術、頑張れよ緑谷くん。」
緑「うん………ありがとう。」
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作者名：紺平糖 | 作成日時：2023年9月4日 11時
