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No.123 ページ8
………あれ、ここ何処？
懐かしい場所のような………うーん………
あ！ここ、玉狛支部の部屋だ。
それにあそこにいるの幼い私………？
幼い私はチラチラと外を気にしている。
っ、まさかこれ………！
『お兄ちゃん………！！！』
その時、部屋が揺れた。
お兄ちゃんへ伸ばした手は何も掴めず、すり抜ける。
………もう、この後のことはわかっている。
私の弱さが招いたことだ。
………本当はあの時どうすれば良かったのだろう。
迅さんの予知だとお兄ちゃんは死ななかった。
やっぱり、私がじっとしてなかったから…………かな。
………今の私は半壊の部屋を眺めるだけで何もできない。
ただ崩れゆく兄を見ているだけ。
また、見てるだけか………
あの時と同じだ。
この状況、まるで今の私は昔と変わらず
無力だと言われているようだ。
『そんなことない………よね？』
だって今はボーダーに入って強くなったし。
自分の弱さで誰かを困らせることもない。
そっと
触った部分にヒビ………！？嘘でしょ！！？
私は急いで鏡の前に行って確認した。
やだ、どんどん崩れてく………ダメ、ダメ………！！
それに部屋も崩れ始めてる！
嫌、怖いよ………お兄ちゃん………！！！
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作者名：紺平糖 | 作成日時：2023年9月4日 11時
