No.121 ページ6
緑谷side
第1試合が終わって僕は保健室に来ていた。
リカバリーガールに指を治してもらい、次の試合に臨む。
次は瀬呂くんと轟くんの試合だ。
これで次、轟くんが勝ったら………
………あれ？
心「着いた………」
緑「心操くん！と……え、世金さん！？
苦しそう………あ、今ドア開けるね！！」
心「助かる。」
緑「リカバリーガール、急患です！！」
オ「え、世金少女！？」
リ「！ そこのベッドに寝かせておやり。」
心「わかりました。」
心操くんが世金さんをベットに寝かせ、
リカバリーガールが額を触る。
リ「酷い熱だね………ほら、アンタも手伝いな！
氷と濡れタオル！！」
オ「は、はい！」
心「俺に何か、手伝えることはありますか。」
リ「じゃあ、このタオルで汗を拭いておくれ。」
オールマイトが準備した濡れタオルで
心操くんが世金さんの額の汗を拭く。
リカバリーガールは世金さんの両脇に氷嚢を挟み、
背中にタオルを入れる。
世金さんは熱で苦しそうに顔を歪めている。
心「A………」
緑「あ、あの………心操くん。
聞きたいことがあるんだけど………」
心「いいけど………何？」
緑「世金さんとは知り合いなの？」
心「知り合い………っていうか幼馴染だけど。」
緑「そうなんだ！2人ともすごく仲良さそうだし、
騎馬戦でも一緒だから気になって………
僕、世金さんと同じ中学だけど1回もちゃんと
名前を呼んでもらったことないんだ………」
心「ふーん、そう。じゃあなんて呼ばれてんの？」
緑「えっと………あ。」
しまった！心操くんの問いかけに答えてしまった………
心操くんまた“個性”を………
やっぱり体動かないな………
心「はぁ………試合後に俺が言ったこと忘れたのか？」
緑「………あっ、ご、ごめん。でも忘れてないよ！」
心「なら良い。………おまえはまだあるんだろ。
次の試合に備えなくて良いのか？」
緑「う、うん！
他クラスの“個性”も見たいし………じゃあね！！」
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作者名：紺平糖 | 作成日時：2023年9月4日 11時
