No.90 ページ16
今日は臨時休校になった。
まぁ当然だよね。
今頃、今後について先生達が議論してるんじゃないかな？
そんな私は今、警察署に来ています。
………何故？
塚「やぁ、昨日の今日ですまないね。
君にいくつか聞きたいことがあって。」
『まぁ、それは別に良いんですけど………』
聞きたいことなんてアレしかないと思うけどね。
塚「では本題に入るが、昨日の襲撃時に
ヒーローでも敵でもない第三者があの場にいた事が
調査の結果わかっている。
聞くところによると、彼らは君を中心に
活動を行っていたそうだが………何か心当たりは？」
やっぱりね。
ボーダーの皆と会えるなんて思ってなかったし。
会えるってわかってたらずっと前から皆呼んでたし。
なんでかは………多分私の“個性”だと思う。
というか説明めんどいしそういうことにしよう。
『それは私の“個性”です。』
塚「君の“個性”？
貰った資料にはそんな事は1つも書いてないが………」
『私も初めての事なので上手く説明はできませんが、
あの時、私は心の中で助けを求めました。そうしたら、
私の声に応えるように皆が来てくれたんです。』
塚「君の“個性”は自分でも分からない、
つまり何が起きてもおかしくないということ………
では、君にとって彼らはどういう存在なんだい？」
『彼らは私の仲間であり家族も同然の大切な人達です。
これ以上は質問されても答えられないと思います。』
塚「彼らは初対面なんだろ？
どうしてそこまで言えるんだい？」
あーそっか。
ボーダーの存在隠さないと不自然に思われるな。
『確かに初対面ですが、彼らのそばにいると
とても落ち着くし安心するんです。これが理由です。』
塚「………以上で聴取は終了だ。ありがとう。」
あ、終わり？意外と早かった。
このあと女子会する約束してるんだー
あ、そうだ。ついでに追加のお菓子とか買ってこ。
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作者名：紺平糖 | 作成日時：2022年8月1日 7時
