私はお母さんじゃない！ (ページ26)

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信「お前、これ全くやってへんやんけ！」

貴「やったちゅうねん！ちゃんと全部一行目までは解いてるやろ！」

信「こんなんやったうちに入るか！」

貴「しゃーないやろ！わかるんここまでやったんやから！」

信「こんの…アホ！！」

貴「うっわー…ちょっと隆平聞いた！？実のかわいい妹に向かってアホとか言いよったで！この兄貴」

信「アホにアホ言うてなにが悪いねん！なぁ、隆平？」

隆「ちょ…こーいうときだけ話振るんやめてーや笑笑」

す「でも、こいつホンマアホやん」

貴「すばにぃうっさい！」

侯「まぁ、俺らと同じ血流れてて頭良いほうが珍しいやろ」

す「まぁ、頭いいの信五と隆平だけやからな。隆平は性格はアホやし」

隆「いやん♩ありがとー」

す「いや、褒めてへんし」

信「ほら、さっさとペン持て！続きやるで」

貴「えー…別にこれで大丈夫やってー先生わかる範囲でええって言うてたもん」

信「こんなアホな状態先生に教えられるか！つべこべ言わずペン持て！」

貴「んもー…うるさいなー…」

渋々ペンを持って宿題の続きを始める。

せやけど、やっぱり全くわからん。どないしよ…とりあえずX＝8って全部書いとけば1個くらい当たらんかなー…あ、でも数学って答え3のイメージ強いから3にしとく？

貴「んー…」

す「なに？どっかわからんのか？」

貴「いや、数学の答えなんやけどX＝8とX＝3ならどっちの方が当たる確率高いかなーって」

す「5でええんと違うか？真ん中やし当たる確率ありそうやろ」

貴「あ、そっか。なら5にしよー」

そー言ってノートの答えを全部X＝5と書いていくと頭にとんでもない衝撃が走った。

貴「痛っ！！なにすんねん！信にぃ！」

信「真面目にやれ言うてるやろ！どこの世界に宿題の答え全部5の学校があるねん！」

貴「やってるちゅーねん！全部書いとけば1個くらい当たるやろ！」

侯「ちなみにこの5はどこからきたん笑笑？」

貴「ん？すばにぃに聞いたら真ん中やし5と違う？って」

侯「うっわ笑笑アホ丸出しの答えやん笑笑」

す「ええねん。数打ちゃ当たる」

貴「やんなー私もそー思う」

信「お前ホンマ家庭教師つけるぞ？ええか、これは…」

信にぃのため息と共に私の宿題が1つづつ直されていく。なんと5問終わるまでに1時間かかった。わー驚き。ちなみにこの1時間の間に私の頭に飛んできた手は数えきれへん。