ロボ彼女『赤』 (ページ4)

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「え？」

それが見えた瞬間、俺は小瀧に説明を求めて顔を上げた。

「俺が出そか？」

そう言った小瀧はダンボールの中に両腕をいれ

それを持ち上げた。

いや、抱き上げた。

「人……女性……」

「ちょお、ここ座らせるで？」

さっきまでダンボールの中に入っていてものみたいに扱っていたのに、

急に座らせるとか人間みたいな扱いをする。

「え、え、なんなん……」

「彼女ができひんシゲのために高いけど買ったったぞ！」

「いや、待ってや、」

急に家に来ることとか、サプライズで驚かされることには慣れた。

けど、プレゼントで人を貰ったことないから始めてすぎてビビっている。

「人やん……」

そう呟くと、「えぇぇ？！？！シゲ知らんの！？」

なんて、騒ぐから後悔。

「これはな、今流行りのAIリアル彼女や！！」

は？？

「わ、ホンマに知らんのや、」

俺が、は？と、ハテナを浮かべたからぶつぶつ説明を始める。

「テレビでやっとったやん！
女性が減少してきたから、ほぼ人間のAI人間が誕生したって！

戸籍もあるから結婚できるし、子供も生まれる。」

つまり、

「シゲが幸せになりますようにって願い込めたからｯ！」

「早く童〇卒業するんやで！！」

なんて言って、アイツは一言余計な言葉を置いて嵐のように去っていった。