ロボ彼女『赤』 (ページ3)

今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:16,141 hit

003 ページ3

.

「しげぇ！入るぞー！！」

声デカいんやからそない叫ばんでもええわ…

溜息をつきながら寝室をあとにする。

「お茶は！？
てか玄関開けて！荷物！」

来た瞬間俺の玄関にある荷物を全て端に寄せ

広めのスペースを作る。

「なんやねん」

「んふ♡誕プレ♡」

どんなでかい誕プレやねん

「すみませーん！こっちでーす！」

「あざーーす！」と、言う小瀧が連れてきたのは

ムキムキのおっちやん二人

多分、宅配便のお兄さん

と、デカいダンボール

1個突っ込む前に

あー、暑い中ご苦労様です。

「「ありがとうございました」」

小瀧とお礼を言って

さて、本題に入る。

「何これ」

そう聞くと小瀧は嬉しそうに

よくぞ聞いてくれたとばかりに笑いだした。

「開けてみ」

何、小瀧のことやからろくな物じゃないことは分かってる。

けど、ろくな物じゃないレベルをゆうに超えてくるのが小瀧

俺はガムテープをビリビリしながら心の準備をする。

「なに、生き物？」

俺の問いかけにクスクス笑うだけのこいつ

え？ホンマに？

なんや？

牛か？ブタか？

そう考えているうちに最後の包装紙を剥がし終えた。