パシリじゃん、 ページ2
、
『くぅーっ…』
約二時間のパソコン作業で、固まった腰と肩を
伸ばした。あー、疲れた。
「こーんにちはー。Aちゃん。」
『出た。2年の問題児』
サッカー部 キャプテン。
2年 登坂 広臣
広臣「ちょっとー、本当に具合悪かったら
どーすんのよせんせー。」
『どーせ サボりだろー。授業受けろー、』
広臣「あはははっ、ばれたー。
Aちゃんかわいー。」
『せめて「せんせー」をつけなさい。
私をなんだと思ってるんだ。』
冷酷な視線を投げかけてやると
その辺の机に頰づきながら、「Aせんせ♡」
と呟いてくる。あー、怖い怖い。
広臣「屋上で寝てたら、雨降ってきちゃってさ!
だから俺のオアシスにやってきた。」
『ふざけんな、帰れ。授業受けろ』
勝手にオアシスにするな。
保健室の存在意味が変わってくるだろ。
広臣「だってー、体育なんだもん。
体育館で体育とかダルいもん。…それに
篤志せんせーだもん。怖いもん。」
『もんって…。』
その顔で「もん。」なんて使っちゃいますか。
間近で見ると 顔整ってんなー。
…ていうかこの高校 イケメン多くねーか←
広臣「といゆーわけで、1時間だけサボらせて?」
首を傾ける登坂、
『えー、……じゃあ!
ベットのお布団と シーツと掛け布団
畳んどいて。それやったら篤志せんせーに
言っておいてあげるから。』
広臣「パシリじゃん!!
……でも体育よりはいいかな。
Aちゃん、大好き♡」
おー、結構 素直なところあんじゃねーか。
最後の言葉はちょっと 殴りそうになったけどね。
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作者名:抹茶きなこ | 作成日時:2015年12月17日 19時