4 髪 ページ5
『ね、マンちゃん。私髪切ろうと思うんやけど、どんぐらいがええと思う?』
嘘。本当は悩んでなんていない。
ロボロくらいの長さにするの。
そしたら首元が寒くなるから、トントンからもらったマフラーが使えるでしょ?
上半身も冷えちゃうから、シャオちゃんからもらったマントもつけるの。
マントを止めるためにはエミさんからもらったリボンもつける。
前髪はマンちゃんからもらったピンで留めるの。
ね?いいでしょ。
なんて言いたくなる口を噤む。
考えてみると、こんなにたくさん物もらってたんだ、愛されてたな、私。
「ん〜、ボブくらいでええんちゃう?髪、俺が切ろうか?」
切ってくれるの?
でも、嘘だから長さを言ったら怒られちゃうよね。
断っておこう。
ボブか。肩くらい。でも女の子っぽさが抜けないし、髪は結べないからなあ。
やっぱり、ロボロくらいかな、なんて一人で納得してみる。
ごめんね。誰かと話したいだけだったの。
食堂へと着く。
また、みんなと話せなくなるのか。辛いなあ。
いつかは話せるようになるはずだから我慢、我慢。
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クロ - この主さんの考えがわかる気がする、、今後どうなっていくのか楽しみです。更新頑張ってください! (2020年5月30日 0時) (レス) id: 73b45698de (このIDを非表示/違反報告)
R_ - コメント失礼します…!! この作品大好きです…。 見てる僕まで胸が締め付けられるようでとても素敵だなと思いながら見てます…!! 更新、無理しない程度に頑張ってください…!! 応援しております…! (2020年5月29日 11時) (レス) id: 882f22aeaa (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - 夢主さんの感情表現がとてもリアルで引き込まれました…更新頑張って下さい! (2020年5月29日 8時) (レス) id: f89a326571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ガム@オレンジ味 | 作成日時:2020年5月3日 13時