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「‘’帰して良かったの？”」
「‘’鍵あいてるんで大丈夫です。”」
自分で引き止めたくせになんだか心配にもなって。
「‘’オッパたちが寂しそうな顔するから。”」
ほら、と重ねていた手を取られて机の上に出すと、反対側に座っていたヒョンの手も上がってきて笑ってしまう。
「‘’ミノもこっちおいで。”」
「‘’もしかして、酔ってるの演技？”」
「‘’それは本当です。弟には帰ったら甘えるんで今はここで甘えさせてください。”」
いたずらっ子のように笑うAさんは、やっぱり酔うと幼くて。手を繋いだままだとお酒が飲めないとか抜けた事も言い出す始末。
「‘’さぁさぁ、飲もう、乾杯。”」
「‘’かんぱーい！”」
いつもより饒舌なAさんが弟の可愛さを熱弁していて。
絶対どうでもいいと思ってるであろうヒョンがうんうんと熱心にお酌をして相槌を打っている。
俺は乾杯以外ジュースだしミノはうるさいし。
「‘’オッパ聞いてますか？”」
「‘’え？えー、うん、聞いてる。りく君が可愛いって話。”」
「‘’違いますよ、オッパが好きって話です。”」
「‘’え？ほんと？え？え、ほんと？付き合う？”」
「‘’ほら聞いてない。”」
「‘’ジョンヒョニヒョンが騙された”」
ミノがケラケラ笑うから腹が立って。
なんだか俺の純情が貶されたような気になる。
してやったりなAさんの頬をぎゅっとつねってやった。
「‘’ジンギオッパ〜ジョンヒョンオッパが…”」
と、ヒョンに抱きつくAさん。
「‘’久々に呼ばれた！”」
さっきまで適当に相槌を打っていたくせに、と恨めしく見るも勝ち誇ったヒョンと目が合ってしまう。
楽しくも悔しい時間は早く過ぎ去る物だと知っているけれど。
「‘’泊まってく？”」
「‘’待ってるんで帰りますよ。”」
とっくに靴を履いたAさんを名残惜しく見送る中、鬱陶しい彼女気取りの女のように引き止める。
「‘’はいはい、ジョンくんは寂しいんですね。”」
子供をあやすように抱きしめられとんとんと心地いいリズムで叩かれる背中。
「‘’うん、寂しい。もっといて欲しい。”」
抱きしめられて、近づいて、気づいたあか。
「‘’これ、まだ残ってたんだ。”」
数週間前のが残っているだなんて思ってもいない、から少しばかりの意地悪。
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ヨシハラ。(プロフ) - ゆいさん» こちらこそ本当にありがとうございます。頭と最後だけ先に出来てしまったのでこれから中腹は恋愛のお話が続くかと思いますし、本当に自己満足の産物なのでこれに触れるのはどうかとも思ったのですが…温かいお言葉を頂き…嬉しいです。ありがとうございます。 (2019年8月4日 0時) (
レス) id: 386df9962a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 初めまして、本当になにを言えばいいのかわからないですけど、この小説を書いてくださってありがとうございます。本当に本当にありがとうございます。これからも更新頑張ってください、応援してます。 (2019年8月3日 23時) (レス) id: 624d11c40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨシハラ。 | 作成日時：2019年7月29日 12時
