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「私トイレ行きたい。りっくん連れてって。」
トイレくらい一人で行きなさい、と思ってるのは俺だけじゃないどろうな、と思う。
珍しく人前でべろべろに酔ってるAさんは、きっと弟の存在がでかいからだろう。
べったり見せつけてくれちゃって、面白くない。
俺たち六人で上手く回っていた歯車が、軋む気がする。
ついてきてくれないと悟ったのか一人大人しく立ち上がりフラフラと進むAさん。
「仲いいですね。」
「そうでしょう。僕たちにはお互いしか居なかったので。遊ぶのも慰み合うのも。」
カタコトでも一生懸命に理解してくれようとする姿はいつも頑張るAさんと重なって。
立場上、姉がいる俺とはどことなく似通った立ち位置にいると思っていたが、そんなこと無かった。
俺達も仲は良いけれど、お互いしか見えないなんてことはないし。
姉が可愛くて愛しいと思う気持ちとりく君の気持ちはイコールではない気もする。
「僕たちね、本当の姉弟じゃないんです。僕は姉を本当に愛していますし。」
「えっ？なに、急に……そんな事言って大丈夫なの？」
「Aは知っていると思います。それでも弟として愛してくれますし。あとは、まぁ、牽制です。」
「けんせい……？」
「うーん、なんて言ったら良いんですかね…僕とあなたたちはライバルです。」
そう言って楽しそうに笑う姿はAさんに似ているのに、似つかなくて。
ライバル宣言をされた俺とヒョンとミノはぽかんとするしかない。
キボムとテミンはすでに酔いつぶれてしまっている。
「‘’なんの話ですか？”」
帰ってきたAさんが俺とヒョンの間に座り、むっとするりく君。
「おねいちゃんこっち。」
「可愛い。でも、今はこっちの気分。」
「何それ、面白くない。」
膨れたりく君は立ち上がり先に戻ると言う。
きっとAさんが、追ってくると思ったのだろう。
あんな話を聞かされて、帰すのも嫌だと思い、困らせることをしたと思う。
床についた手に自分の手に重ねて。
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ヨシハラ。(プロフ) - ゆいさん» こちらこそ本当にありがとうございます。頭と最後だけ先に出来てしまったのでこれから中腹は恋愛のお話が続くかと思いますし、本当に自己満足の産物なのでこれに触れるのはどうかとも思ったのですが…温かいお言葉を頂き…嬉しいです。ありがとうございます。 (2019年8月4日 0時) (
レス) id: 386df9962a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 初めまして、本当になにを言えばいいのかわからないですけど、この小説を書いてくださってありがとうございます。本当に本当にありがとうございます。これからも更新頑張ってください、応援してます。 (2019年8月3日 23時) (レス) id: 624d11c40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨシハラ。 | 作成日時：2019年7月29日 12時
