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「オ、きたか！ロボロも座って」
入ったのは重厚な家具が沢山ある広い部屋
黒を基調とした空間に同じく黒い服を纏った金髪の男性が迎え入れてくれた
綺麗な人だな、と思ったが彼はその容姿とは裏腹にチャキチャキと動き紅茶の準備を始めている
促されロボロさんと共に皮張りのソファに座った
そうか、この人がロボロさん
する事がなくて高そうな部屋を見渡す、ここにも窓がない
黒に金色の太めのラインの壁紙をお洒落だなと眺めていたら、ただの壁紙ではないことに気がつきギョッとした
よく見たら部屋の形を添うように張り巡らされた金色の柵、つまりエレベーターと同じく鳥籠の中だった
なんでこんなところに？
「鳥籠はあの人の能力なんですか？」小声でロボロさんに問うと、あぁ、と一言置いて説明された
「別の奴の能力やで」
テーブルにかちゃりと茶器が置かれた
ポットの紅茶が綺麗な曲線を描いて注がれていく
「むしろ逆でな、俺が一歩でもこの外に出るとこの籠に殺される」
「え？」
「ちょっとグルッペンは複雑やねん」
つまりこの籠に管理されていると、そんなの私達と同じじゃないか
「…怖くないんですか？この籠が」
「いや全然、寧ろコレがあるから俺は自由に生きてるからな、感謝感激雨霰」
綺麗な顔を崩さないままそう言い、カップに口をつける「あっっつ」「あんさんにはまだ早いんやって」
なんとか熱さに耐えたらしい彼は驚愕したままの私を見てニヤリと笑う
「ま、君もいつか分かるようになるさ」
長い足を組み寛ぐ彼はもうそのまま美術品のような美しさがある
マナがフェロモンに似てるというのなら、この人も相当強いサスペンションなのだろう
そう言えばあまり覚えていないがこの前の青い人も綺麗な顔立ちをしていたような気がする
「見学終わったか？」
「おう、満足した。抑制剤が切れるまで…せや、1週間ぐらいかな、第一層に部屋を用意したからそこに居るといい。トントンとかが見舞いに来るやろ」
「あとロボロ、」
共にエレベーターに向かうロボロさんに彼が声をかけた
「多分そろそろ1人発現する、位置情報送っとくから見回り強化と他の奴に伝達よろしく」
俺の霊感が伝えてきてる、とよくわからない事を言いながら彼は席につく
「じゃ、『またな』」
スライドしてきたエレベーターの柵越しに、グルッペンさんが微笑む
その綺麗な笑顔が脳裏に焼き付いていく感覚がした
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恐竜少女(プロフ) - 燕さん» お返事ありがとうございます！需要あります…！ずっとやったりしないのかな…と気になっていたのでお返事頂けて嬉しいです！始められたら真っ先にフォロー向かいますね！こちらこそありがとうございました！ (2020年12月15日 21時) (
レス) id: 502e5707b6 (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - 恐竜少女さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！とても喜びました！Twitterはやってません…需要あるでしょうか？みなさんがTwitterでどんなお話をしているのかは気になりますね、コメントありがとうございました！ (2020年12月15日 20時) (レス) id: 3ea3cbd8c6 (このIDを非表示/違反報告)
恐竜少女(プロフ) - 燕様の作品を全作定期的に読み返すほどどの作品も魅力的で大好きです…！失礼を承知でお聞きするのですがTwitterをされる予定などはないのでしょうか…？お気を悪くされましたら申し訳ございません…… (2020年12月15日 2時) (レス) id: 502e5707b6 (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - 名前さん» ストレートな言葉で照れました…ありがとうございます (2020年12月2日 16時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
名前(プロフ) - 好きだ… (2020年11月29日 17時) (レス) id: 822832712f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燕
| 作成日時：2020年7月26日 11時
