保健室登校 １【BL】

３.方翼の羽をむしろう ページ4

Aside


今日は、
何して過ごそう＿


鈴くんに会いたくて久しぶりに学校に来たものの、
クラスには
入りもしないから
これといった友達は、いないし_


カラン_


鉛筆が、
床に落ちる


手を伸ばす


「……ぁ…」


やっと拾った鉛筆で、
白い紙に絵を描く

「何を描いているんだ？」

「……す…ず……く…ﾝ」

「俺かぁ〜。
Aは、絵が上手いな。
これ、俺にソックリだ。」


鈴くんは、ボクの下手くそで五才児が描いたような絵を褒めてくれる。

「……」

全然、似てないよ

ブンブンと首を振る。



「…俺にはソックリに見えるんだけどなぁ。」

ツンツンと、
ボクを指でさす

「ぁ…ぅ…///」

鈴くんに触れられただけで、
身体が火照る。
「ん…？
どうしたんだ？
熱があるのか？」

成長した男らしい手で、
ボクのおでこを
擦る。

「……/////」



身体が熱くなるのを感じた。

「Aほんとに熱があるんじゃ…？」
『ハーイ。
保健室ではイチャつかない。』

「…ぃ…ちゃ…？」
『らぶらぶ。
ってことだよ。』

「ぁぁ…ぅ…!」
「俺はAとらぶらぶ
したいなぁ〜？なぁ…A？」

頬が赤に染まる
「……ぅ…ぁ…っ」

僕はブンブンと首を振った。

ボクの精一杯の照れ隠し。

４．方翼の羽をむしろう→←２.方翼の羽をむしろう

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