トリップしたらシエルの双子の妹！？【２】 (ページ21)

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その執事、追想《3》ページ21

グ「アタシは返り血で真っ赤に染まったアナタが好きだったのよ。マダム・レッド」

グ「下らない情に流されるアンタに興味ないわ」

マダムはそのまま地面に倒れた

グ「アリバイ作りの手助けもしてあげた。アンタのためと思って死神のルールを破ってリストにない女まで殺してあげたのに」

グ「ガッカリよ！」

グ「結局そこらの女と一緒だったのね」

グレルはマダムが着ていたコートを取る

グ「アンタに赤を着る資格ないワ」

マダムから取ったコートを自分で着る

グ「チープな人生劇場はこれでオシマイ」

グ「さよなら、マダム」

そう言ってその場から去ろうとするグレル

シエルはマダムの前に座ってマダムの瞳を閉じた

シ「セバスチャン、何してる」

セ「・・・・・・？」

A「私達は“切り裂きジャックを狩れ”って言ったのよ。まだ終わってないわ」

シ「ぐずぐずするな、もう一匹を早く仕留めろ」

セ「ニヤッ)・・・御意」

グ「・・・ンフッ、殺る気萎えちゃったから見逃してあげようかと思ってたのに・・・」

グ「そんなに死にたいなら三人まとめて天国にイかせてあげるワ！！」

セバスチャンはグレルが振ったデスサイズを華麗に避ける

セ「天国ですか、縁がありませんね」

セバスチャンは近くにあった木箱を足で持ち上げてグレルの方に投げる

グ「アタシ今機嫌悪いの」

バキッ！

グレルはデスサイズで簡単に木箱を切る

グ「手加減なんか・・・！？」

グレルが見たときにはセバスチャンの姿がなかった

トッ・・・

セバスチャンはデスサイズの上に乗る

グ「っ！！」

ボッ！

そこから不意を突く形で顔面を狙って蹴りを入れるセバスチャンだがギリギリ避けられた

グ「ちょっ・・・アンタ今アタシの顔狙ったでしょう！この人でなしッ」

セ「でしょうね。私はあくまで執事ですから」