８３歩目 ページ33
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あのあと、京治くんは自分で箸を持って、綺麗に完食してくれた。
「ありがとっ！残り物渡してごめんね？」
そう謝ると、ニヤリとして
赤「全然です。いい思いしましたし？」
なんて言いながら私を見てくる…
赤「それで…黒尾さんと、何があったんですか？」
うっ…やっぱり話さなきゃですよねー…
ぽつりぽつりと話し始める。
「……クロにとって、私はただの幼なじみでしかないの。だからこのまま好きでいても、気持ちを伝える日なんて絶対来ない。この関係が崩れるのが嫌だから。」
「それに、さくらちゃんと、うまくいって欲しいと思ってる。さくらちゃんの邪魔はしたくない。っ、なんてったって、私の可愛い後輩だからさー(笑)」
ははは、と笑ってみせる
「これを全部まとめたときにさー、私がクロを好きでいちゃいけない、と思って。これ以上好きになって戻れなくなる前に、クロを想うことを、やめようと思って…。」
「だから最近、暇でもクロの家行かなくなったんだぁ。でも、逆にそれがなんかあったと思われたみたいで…今日家にきたの。」
「たぶん、そのまま家に上がって、ゆっくり話すつもりだったんだろうけど…２人になったら絶対またクロの優しさを知ってしまう、戻れなくなる、と思って。だから、出掛ける、迎えに来てくれるって嘘ついた」
──赤葦side
赤「じゃあ、どうしてそこで俺の名前を？」
「なんでかわからないけど、出掛ける、迎えに来てくれるって言っただけでぼっくんか京治くんに絞られたから、この際好都合！と思って…(笑)」
なるほど。
黒尾さんは、俺たちしか考えられなかったんだろう。
この間、迎えに行ったばっかりだしな…
それにしても、Aさんが、黒尾さんのことを諦めようとしてたなんて知らなかった。
なんとも、Aさんらしい理由で。
人のことは考えるのに、自分の気持ちは易々と犠牲にするんだもんな…
でも俺は、こういう優しさに惹かれた。
自分を大切にしない分、俺が大切にしてあげたい、と思う。
守ってあげたい
黒尾さんじゃなくて、俺が。
俺にとっては、またとないチャンス。
でも、黒尾さんもきっと、いや確実に
Aさんが、好きなはず。
お互いにお互いを想っている２人を、引き裂いてもいいものなのか…
……でも。
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ゆう(プロフ) - らったんさん» ありがとうございます。恐らく今後も同じミスがある箇所が出てくると思います……。より良い作品に出来るよう、今から確認作業に入らせていただきます。引き続きお楽しみいただけると幸いです。 (2016年6月16日 1時) (
レス) id: 338e4d695e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 紫音さん» ありがとうございます(*^o^*)もう少ししたら、更新しますんで少々お待ちくださいませ！(>_<) (2016年1月23日 23時) (レス) id: 338e4d695e (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 続き気になるー！頑張ってください (2016年1月23日 22時) (レス) id: e8890d46b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 零さん» 初めまして、作者のゆうと申します。ありがとうございます！これからも頑張らせていただきます(*^o^*) (2016年1月23日 21時) (レス) id: 338e4d695e (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 見ていて、胸がきゅーっと締め付けられて苦しいです。切なすぎて胸が痛いくらいですw続き、楽しみにしてますね！ (2016年1月23日 21時) (レス) id: dd3ed0d17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2016年1月20日 22時
