この線、越えるか、消すか。【黒尾鉄朗】 (ページ8)

今日:26 hit、昨日:40 hit、合計:476,353 hit

８歩目ページ8

.

ひ「じゃ、私部活行くわ！また明日ね～」

「ん、がんばって！ばいばーい！」

ありがと、と言いながらやや駆け足で、ひーちゃんが教室から出ていく

ひーちゃんは吹奏楽部。
ひとつ上の先輩が引退してからは、副部長として頑張ってるみたいです。

クロも、もうちょっとでやっくんと部活行くっぽいし。
私もそろそろ帰るか～…。
私の周り、みんな部活熱心だな…！！

なんて思いながらのんびり準備していると、ドアの所に人影。

研「クロ。」

あら、研磨。

ク「おー、研磨か。珍しいな、お前がわざわざ部活前に俺らのとこ来るなんて」

「けーんまっ♪私に会いたかったから来たんでしょ～？」

ちょっと調子に乗った言い方をしながら、うりゃうりゃ、と研磨を肘で小突くけど冷ややかな目で見られて一言。

研「A、うるさい…」

研磨くん、冷たい。

「…ちぇっ」

ぶっひゃひゃひゃと、独特の笑い声が聞こえる。

「クロ。なに、笑ってるのかな…？」

ク「いやぁ～、どっかの誰かさんが、気持ちいいくらいにスルーされてておもしれぇ…から…ｸｸｯ…」

…言ってるそばから笑ってますけど黒尾さん。

…………いじけるぞ。

一部始終を見てたやっくん。

夜「お前らほんと、仲良いよな～。」

どこが！！？

.