この線、越えるか、消すか。【黒尾鉄朗】

５歩目 ページ5

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─お昼休み


「ひーちゃん〜購買行こ？飲み物買いたいのです！！」


ひ「おっけ〜！私もなんか買うかな♪」





うわぁぁどうしよう…購買、混んでます。
正直入りたくない。

でも私の飲みたい物、自販機に置いてないしなー…
ひーちゃんは自販機の前で悩んでるけど。


よし。行くか…！！

「ひーさん、わたくし、旅立ちます。」


ひ「はい！？」


私の言葉にびっくりして、自販機から目を反らしたひーちゃんだけど、購買のほうを見てすぐに状況を把握したらしい。


ひ「あぁ、がんばって…いってらっしゃい。私はここで、見守ってるよ(笑)」



ひーちゃんにエールを送られ
(人1)A、参る！
とか気合い入れて人波に飛び込もうとしたとき。



人波からポツッと飛び出てる、見慣れたトサカ。

……しめたっ！！


急いでスマホを取り出し、名前を探し電話。

プルルルル…プルルルル…

機械音を耳に、目はアイツの方へ。



お、いま電話気づいたな。

相手が電話にでる様子を見ながら
電話するのはなんだか不思議。



ク「…もしもし？」


「クロさん。頼みがあります！！！」



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