３５歩目 ページ35
.
研「A」
「あ、研磨…わざわざ追いかけてきてくれたの？ありがと。」ﾆｺｯ
振り返ると研磨がいて。
うまく笑えてるかわからないけどお礼を伝えた
研「クロ、本心じゃないと思う、から」
しばらく無言で歩いてたけど、研磨がぽつりと話し出す。
研「だから、大丈夫。Aはいつも通りがいい。」
…研磨はそう言ってくれるけど、やっぱりあのクロを思い出すと、うん、ってスムーズに言えないなぁ。
はは、思ったより、ダメージ受けてる。
明日から、どうしよう。
ちょっとだけ大人しく、なってみようかな…
「ん…」
曖昧な返事でごめんね、研磨。
私の家の前。
「あ、じゃあ、ありがと！…あのさ、明日なんだけど…私、１人で行くね。ごめん………クロにも、伝えて？…っ、ばいばい！」ﾆｺｯ
研「うん、わかったよ。じゃあね」
(そんな泣きそうな顔で、笑わないでよ)
ｷｨ、と門を開けて玄関に続く道を行こうとしたとき
パシッと研磨に腕を捕まれて。
そのままふわっと抱き締められて…って、え？
「け、けけけ研磨さん……！？//」
研「深い意味はないよ。でも、泣きたいなら泣いたらいいじゃん。無理して笑ってるの、似合わないし…」
ぽんぽん、一定のリズムで頭に置かれた手が動く。
あらら、研磨ったらいつの間にこんなかっこいいこと出来るようになったの…っ、…
「っ、ん。…ありがと……、」
研磨の胸を借りて、少しだけ泣いた。
なんだかスッキリしてて
部屋に帰ってから思ったことは
“明日、もう１回ちゃんとクロに謝ろう。このまま気まずくなるのは嫌だ“
そんなことだった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 377人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう
| 作成日時：2016年1月17日 6時
