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校門をくぐり抜けて、すぐ。

ひ「Aー!おはよっ♪」

後ろから聞こえた声に振り返る。

「ひーちゃん!おは〜♪」

自然と、ひーちゃんの隣に並ぶ。


また1年同じクラスだね、
楽しもうね、
一年生、どんな子はいってるかなぁ?
なんて会話をしながら、歩いてく。



私たちの前を歩くクロと研磨が


ク「朝からうるさいくらいに元気だな…」


研「Aはいつも、うるさいよ。」


ク「まぁな。でも、あいつがうるさくなかったら逆に怖くねぇ?(笑)」


研「うん、ちょっと怖いかも。」


こんな、褒めてるのか貶してるのかわからない会話してて…


「ちょっと!あんたたち!聞こえてるんだけど。それは悪口ですかそれとも褒め言葉ですか。」

そう言いながら、2人の背中をぐりぐり押す。


ク「おー、怖い怖い。すぐ怒る女はモテねぇぞーー?」

研「あ、死んだ。」


研磨よ、ゲームか。こんな時でもゲームなのか。
クロは、ニヤつくだけだし。

「そんなこと言われましてもね、過去に私が一度でもモテたことありました…?」

自分で言ってて悲しくなる。
どうせモテません。ふんっ。

ク・研「ない」


ちくしょう。こういう時は息ぴったりなんだから…


悔しく思いつつ考えるのは
幼なじみがいて、友達がいて。
それだけで、幸せだということ
彼氏なんかいなくても楽しいもんね。
いいのか悪いのか…複雑だ。(笑)


「まぁ、楽しけりゃそれで良しでしょ!」

なんて言う私に

ひーちゃんが、ふふっと笑いながら言う。

「Aらしいね」


この毎日が、私はすき。


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作者名:ゆう | 作成日時:2016年1月17日 6時

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